今、大切にしたい「惻隠の情」という言葉

蓮蓮

最近、気になっている言葉があります。

それが「惻隠(そくいん)の情」です。

あるコラムで紹介されていたので、今回はその言葉について考えてみたいと思います。

日本人の中から消えつつある言葉「惻隠の情」

惻隠(そくいん)の情」とはどういう意味でしょうか。

「惻」は同情し、心を痛める意味。

「隠」は深く心を痛める意味。

つまり、相手を哀れに思い同情するということになります。

惻隠の情とは、思いやりを持つということでもあります。

コラムには、この「思いやりの心」が、いま日本人の中から消えつつあるのではないかと書かれていました。

人はともすれば、自己中心に考え、自分だけが良ければいいとなりがちです。

自分が一番大切だというのは人間の本能でもあります。

しかし、それが行き過ぎると、平気で人の悪口を言ったり、人に迷惑をかけたりすることにつながります。

自分本位で振る舞ってしまう。

これは子どもに限らず、大人も一緒ですよね。

車を運転しているときに無理矢理割り込んだり、街中でタバコをポイ捨てしたりすることがそうです。

最近ではネットで人を叩くということも増えています。

ほんのちょっとしたことで、悪口を言い合ったり、炎上させたりしてしまう。

あまり良いことではありませんよね。

大切なのは想像力

そんなときに大切にしたいのが想像力を持つことです。

相手がどう思っているのか、少しでいいから想像してみる。

相手がどんな気持ちなのか考え、少しだけ寄り添ってみる。

でも、なかなか難しいかもしれません。

ですから、少しでいいから自分の心に余裕を持つことが重要です。

いっぱいいっぱいになっていると、自分だけに注目してしまいがちで、周りを見る余裕がありません。

周りが見えなくなると、自分本位になってしまいます。

ですから、自分の心の中に相手の気持ちを想像できる余裕を持つこと。

そうすれば「惻隠の情」を大切にできるのではないでしょうか。