本を購入する前に、誰かの評判を聞いたりしますか?
身近な人のクチコミもありますし、ネットのクチコミもあります。
例えばAmazon。いまでは当たり前のように使っています。本だけでなく、日用品でもすぐに届けてくれるので、とても便利ですよね。
そのAmazonにはたくさんの本のレビューが書かれています。けっこうレビュー書くのって面倒くさい作業だと思うんですが、ベストセラーなどは、結構な数書かれていることもあります。その数100とか。
今日は、そこに書かれているレビューを本を購入する際に参考にするべきかどうか、ぼくの考え方、本の買い方を書いてみたいと思います。
買う前にはレビューは見ない
駄本に当たりたくない。という意見はよく聞きます。せっかくお金を払って、時間を使って読むのだからいい本を選びたい。
だから、事前にAmazonのレビューでどんな本か確認して買うべきだと。
確かにそういう意見もありますし、ぼくも本っていうものは、読める数は限られていると思っているので、できるだけ外したくない。
しかし、ぼくは本を買う前にはレビューを見ないようにしています。なぜなら、変な先入観が入るからです。
自分が読もうかどうか迷っているときに、人の意見を聞いてしまうとそういうもんなんだと思ってしまうんですね。
例えば、評価が高くて、多くの人がオススメしていれば、いい印象で読むことになりますし、悪い評価だと、疑いの心で慎重に読むことになるんですね。
自分がとても興味があるのに、悪い評価に晒されていると、いい印象をもって本を読むことができず、身につかなかったという経験がありました。
ですから、変なバイアスがかからないように、その本に対してまっさらな状態で本を読むために、事前に人の評判は聞かないようにしています。
読者の読書経験で評価は異なる
1冊の本の評価を見ていても、評価は真っ二つに分かれている本もあります。 一方では、大絶賛していても、その一方では、当たり前のことしか書いていないと評価が低い。これはなぜでしょうか。
ぼくはこれは、読者の読解力レベル、いままで読んできた読書経験によるものだと思っています。
極端に言えば、読者がその本を人生で何冊目に読んだかによるということです。
例えば、読書経験が少ない人が、初めて「時間管理」についての本を読んだとしましょう。 すると、その本にはとてもいいことが書いてあった。目からウロコでしたとなります。
いろんな考え方、とても参考になる時間管理の方法など、とてもいいことが書いてあったと評価は星5つつけることになるかもしれません。
しかし、時間管理についての本を10冊くらい読破した人だったら、すでに時間管理についての知識・技術は定着していますので、「当たり前のことしか書いてない、おもしろくない」という評価になってしまいます。
いままで読んできた本の数によって、読者の知識の量って変わってきますし、年齢やいままでの経験などで受け取り方が変わってきます。
ですから、一律にその評価を鵜呑みにするのは危ないのかと。
自分と同じ年齢で、バックグラウンドでとかなら、まだ参考になるのですが、人生経験が多くあって何もかも熟知している人が、「この本は良くない」と言っていると、本当に自分には参考にならないのかと疑ってしまいます。
そんな経験からか、あまり人の評価は参考にしていません。 逆に、1冊の本から何かしら学べたらいいと思っているので、自分が興味を持ったら買うべきだと思っています。
参考にするはレビュー数
どちらかというと、本のレビューの中に書いてあることを参考にするのではなく、レビューの数を気にしています。
普通は、ひと桁の本がほとんどですが、中には2桁、数十のレビューが書かれている本もあります。
冒頭でも書いたととおり、レビューを書くのは面倒なんですね。
ただ「おもしろかったです。」で終わってしまったら参考にはならない。
どんなところが、どうおもしろかったのか書かないと、レビューを見る人はわかりません。
ですから、ある程度本の内容と、自分の意見や感想を書く必要があります。これって結構面倒くさい。にもかかわらず、たくさんのレビューがある本というのは、読者にそこまでして書かせてしまう魅力があったということです。
書かせるという熱量を持っていたとも言えます。
ですから、レビューの数が多い本ほどいい本だとぼくは思ってます。
たとえば、2014年のベストセラーとなった「嫌われる勇気」という本があります。
アドラー心理学について書かれている本で、とても人気でありぼくも読みましたが、これはいままでにない衝撃を受けた本でした。
この本のレビュー数は、この記事を書いている時点で、800件を超えています。普通は数件が多いのに、この数! これだけ人の心を動かす本は、名著であると言ってもいいです。
あとは世界的にも有名な「人を動かす」「道は開ける」なども3桁の数です。
ですから、ぼくが敢えて事前に参考にするのであれば、レビューの内容や、星の平均ではなく、レビューの数を参考にしています。
まとめ
できるだけ、本に対してはフラットな状態で臨みたいと思っています。
しかし、本当にいい本かどうかは読むまでわかりません。
なので、参考にするのであれば、Amazonのレビュー数。これでいい本かどうかがある程度わかります。数が多ければ、迷わず買いです。
蛇足ですがこのレビュー、著者に届く可能性もありますので、書くのも面白いですね。
Amazonのレビューを書くときは、読者がどのくらい読書経験があるか書いても面白いんじゃないでしょうか。「年に何冊読みます」とか「何十代の会社員の男性です」とか「いままでにこの分野の本は5冊程度読みました」とか。
こうすれは、そのレビューを見る人が参考にできるのではないかと。