仕事で、あるプロジェクトが上手くいきませんでした。一応完了はしたものの、成果は少なく、ほぼ失敗に近い状態でした。
なぜこんなことになったのか、メンバーの1人として考えてみたのですが、それがわかると、「当然こうなるな」と感じずにはいられませんでした。
自戒の意味も込めてまとめておきます。
プロジェクトが失敗に終わる3つの理由
1.目的なき行動
そもそも論としてつまずいたのが、「なぜそのプロジェクトをやるのか」が明確になっていないということです。
何のためにやるのか、その先に何があるのか、それが実現すれば誰が喜ぶのか、深く掘り下げることなく、目の前に差し迫った問題に対処することそのものが目的になっていました。
その先が見据えられていないがゆえに、行動に目的が介在せず、その場しのぎの行動に終始してしまいます。
ですから、結局終始あたふたする感じになってしまい、時間をかけた割には得られた成果が少なく、徒労感のみが残ることとなりました。
2.最終着地点が未決定
「何のためにやるのか」という目的が明確でないため、ゴールが決まっていませんでした。
今日をどう対処するかが一番の重要事項になっており、毎日の行動が積み上げ式になっていました。
スケジュールとしては、期限から逆算したものになっていましたが、そこで行われる意思決定は必ずしもゴールから逆算したものになっていません。
というか、ゴールが決まっていない。だから、期限の直前まで何も決まってない状態で右往左往するものですから、何もかもがブッレブレでした。
3.リソースの分散
目的がなく、ゴールが明確でないため、そのためのリソース(時間や労力)がまばらになってしまいました。
無駄な会議はあり、そこの出席者も必ずしも参加する必要はなく、さらにその会議も生産的ではなく、ダラダラと進めるので時間もかかり、肝心の次の手が打ち出せずにいました。
さらに夜中にダラダラと無駄話をしながら仕事を進めるなど、明らかに瑣末なところに労力を使いすぎてしまい、本来やるべきことに力を注ぐことができませんでした。
資料作成もディティールにこだわりすぎ、清書をさせられ、本来作らなければならない重要な書類作成まで手が回らない。
明らかに力を注ぐところを間違えました。
結果:プロジェクトの失敗
正直なところ、実際はこれだけではなく、いろいろな要因が重なり、不運な部分やタイミングが悪いことがあったのも事実です。
しかしながら、主にはこれら3つの理由があり、問題が先送りされたに過ぎない結果となりました。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とはよく言ったもので、乗り越えられれば、それで良しとしてしまい、「飲みに行こう」となってしまいます。
これではまた同じ失敗を繰り返してしまう、仕事の根本のやり方を見直さなければならないと痛感しました。
というわけで、次回はどのように進めていけば良かったのか考えてみたいと思います。