【オーディオブック】『レバレッジ・リーディング』に学ぶ、大切にしたい「読書後のフォロー」

レバレッジレバレッジ

年の始めということで、あらためて本を読むことを大事にしていきたいなと思い、オーディオブックの『レバレッジ・リーディング』を聴いています。

読書を投資活動と捉え、多くの本を読み、ビジネスに活かす読書術としてベストセラーになった本です。2006年に刊行された本なので、10年以上前になるんですね。

紙の本では何回も読み返しているバイブルのような本で、ぼくが本を読むきっかけにもなった本です。

あらためて音声で聴いてみると、文字を読んだときとは違ったように感じるものです。自分が目で追って重要だと思うのと、ナレーターが強弱をつけて朗読するのとでは、印象に残る部分が違うんですね。

読んで気づかなかったことにあらためて気づくこともあります。これもオーディオブックで本を聴く醍醐味ですね。

その中で特に本書で触れられている「読書後のフォロー」が大事だとあらためて思ったので、その部分について紹介します。

【オーディオブック】『レバレッジ・リーディング』に学ぶ、大切にしたい「読書後のフォロー」

読書は投資。いかにアウトプットするかが勝負!

『レバレッジ・リーディング』は「多読のすすめ」ということで、1日1冊もしくは週に1冊読むことを勧めています。しかし、それよりも目的を持って読むこと、実践で使うことの方が大事だといっています。

大事なことは、本を読んで得た知識で何をするかです。たくさん本を読むことを奨励するにあたって、こんなことを言うのはなんですが、実は本を何冊も読んでいるからといって、偉くもなんともありません。インプットするだけでは、ただの自己満足にすぎません。いかにアウトプットするかが勝負なのです。繰り返しますが、多読は投資活動です。つまり、読んだ内容を仕事に生かすこと、投資の結果を出すのが最終目的です。(P.33)

本書を読むと、多くの本を手当たり次第に読めばいいと思われるかもしれませんが、一番大事なのが、その本を読んだ後に何をするかということ。読書後のフォローですね。

ここをしきりに強調しています。オーディオブックで聴くと特にそう感じます。

ではどうしたらいいか。

それが本の抜粋を作って常に持ち歩き読み返すこと。そしてそれを実際の仕事の場面で使うことです。

本の抜粋(レバレッジメモ)を作り何度も読み返す

本を読んだ後には「究極の本」ともいえる本の抜粋を作ります。これを本書では「レバレッジメモ」と呼んでいます。

本を読んでいると、重要だと感じる部分にマーキングをしたり、ドッグイヤーをしたりすることになりますが、その重要だと感じた部分をひたすらテキストとして打ち込んでいくわけです。

それをプリントアウトして持ち歩く。そして折りに触れて読み返すことで、自分になじませる。実際の仕事で使えるように習慣化していく。とてもシンプルなものになっています。

メモすることで記録に残し、実践に使ってみましょう。メモの内容を自分の中に刷り込んでいき、習慣化することで正しいやり方を身につけたり、あるいは、実践のプロセスで、メモしたことがそのまま使えるか使えないかもわかるでしょう。そうした反復をしながら、自分に現実に合うようにアレンジすればよいのです。そして、その洗練されたノウハウが自分のものになり、結果が伴うようになるのです。
ただ、ここでも問題は数ではなく、「どれだけエッセンスを自分のものにできたか」「どれくらいそれを現実のビジネスに生かせたか」で評価すべきだと思います。(P.140)

いわゆる受験勉強のようなやり方ですね。重要な部分を繰り返し読んで自分の頭に叩き込む。そうすることで実際の試験で答えることができるわけですね。

本書では暗記する必要はないといっていますが、結局のところ実践できる場面になったら無意識に反応できるくらいになっておくのが理想です。スポーツ選手が練習に練習を重ねて試合で動けるようにするのと同じです。

いつもメモを持ち歩きます。いつも持ち歩いて繰り返し何度も読むと、その内容が、だんだん自分になじんできます。使い込んだ道具が手のひらになじむように、ものの考え方や行動習慣が自分自身のものになっていきます。
何か意見を求められたときや判断を迫られたとき、本から学んだことが反射的にパッと出てくるようになります。そうなってはじめて、本当に自分の血肉になったと言えるでしょう。プロスポーツ選手は良いフォームを身体で覚えるまで何度も練習すると言います。だから試合のときに意識しなくてもいいプレーができる。(P.156)

本を読むことが、というよりも「レバレッジメモ」を読むことが練習にあたるということですね。

読書は本を読んで終わりではなく、本を読んで始まる

本のエッセンスを抽出して、それを自分に取り込む。本から学んだことを実践することで自分の血肉にしていきます。これを繰り返していくことで、読書に投資した分を回収できるわけなんですね。

本を読んで満足することは往々にしてあるものですが、この本を聴いてあらためて感じることが、本を読んだ後が勝負だということです。「たくさん読んでも偉くもなんともない」といっているくらいですから、いかに行動に結びつけるかということです。

紙の本を読んでいたらまったく気にならなかったのですが、本書の終わりは次のように締めくくられています。

たくさんの冊数を読むことも大事ですが、たくさん実行することのほうが大事です。とにかく行動して、試してみてほしいと思います。(P.170)

この部分はオーディオブックだからこそ気づけたわけなんですが、読書術の本といいながらも行動することを重視しているわけです。そのためにも無意識の行動を変えていくことが求められています。

だからこそ、本の重要な部分を自分に擦り込むということは大切なんですね。そうやって1つの言葉とずっと付き合っていくことで自分を変革していく。

あらためて本を読んだ後が大事だと思いましたね。

今回紹介したオーディオブックはこちら

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