今回は変わった書き味の水性ボールペンを紹介したいと思います。それがぺんてるの「トラディオ・プラマン」です。
このトラディオ・プラマンは万年筆のような書き味の水性ボールペンといわれていますが、本当に独特の書き味で、ボールペンとも万年筆ともいえない絶妙のパランスを醸し出してくれます。
プラスチック万年筆「トラディオ・プラマン」は病みつきになる
見た目は万年筆を彷彿とさせるような、ちょっと丸みを帯びた形になっています。
最近のボールペンはデザインがおしゃれでどちらかというとシュッと洗練されたものが多いのですが、このトラディオ・プラマンはちょっと野暮ったいというかレトロな感じがありますね。
本体はプラスチックでできています。効果な万年筆の書き味を安価に味わえることがウリなわけなんですが、重量も軽いですし、正直なところちょっとチープな感じは否めません。
色は3色あります。
- 黒
- 赤
- 青
どれも定番の色ですね。ぼくは青色が好きなのでうれしいところです。カートリッジ式なのでインクがなくなれば交換できます。
本体は黒色しかないのですが、Amazonで調べたところ、輸入品としてオレンジやバイオレットなどのカラーの本体もあります。これらの本体にカラーのカートリッジを合わせて使うという方法もありますね。
トラディオ・プラマンの特徴はこのペン先にあります。ペン先本体は樹脂製なのですが、それを挟んでいるプラスチックの板が表裏で長さが異なるんですね。このアシンメトリーとでもいうのでしょうか。とても珍しいです。
これによってペン先のしなりに違いが生まれ、異なる書き味になります。
短い方を上にしてペン先を紙に当てると、ぐにょんとペン先がしなりやすくなるので、やわらかいタッチで書きたいときや大きくサラサラと書きたいときにスムーズに書けます。
逆に長い方を上にしてペン先を紙に当てると、しなりが少し小さくなります。文字をきっちり書きたいとき、文字の「とめ」や「はらい」をしっかりしたいときに力強く書けます。
このペン先の違いは、鈍感なぼくでも圧倒的にわかります。ぜひその違いを体感してほしいです。おもしろいですよ!
ちなみに、横向きにしたら、あまりしならないのでさらに固く書けます。
ペン先の向きを変えるだけで、線の太さやインクの乗り具合が全くことなります。表情が豊かになるといったらいいんでしょうか。
ここらへんは本当に万年筆のようですね。とてもボールペンとは思えない。細い線から太い線まで自由自在です。
色も鮮やかで発色がいいです。特に青色は紫がかった青色で紫陽花のようです。これは普段使いにしたいですね。
ここで注意したいのが、ペン先が組み合わさっている関係で、あまり強く書き過ぎるとペン先がはじけてインクが少しの範囲に飛び散ってしまいます。自由自在でスラスラ書けるのですが、扱いには繊細さが必要なようです。
書き味にこだわりたい人向けの水性ボールペン「トラディオ・プラマン」
ファーストインプレッションとしては、安物のボールペンを万年筆に似せただけだと思っていたのですが、使ってみるとそんなこと全くありません。
むしろここまで凝ったペン先のボールペンはありませんし、万年筆に手を出しにくいユーザーのために試行錯誤した結果このような作りになっているのだろうと思えます。
そしてなんていったって書き味がバツグンにいい!
スラスラ、サラサラ書けると思ったら、カクカク、ガリガリ書ける。ペン先の角度や筆圧でさまざまな文字を再現することができる、とても不思議なボールペンです。
普通のボールペンはペン先が金属でできていますが、その書き味とはまた違う。ペン先を紙に当てただけでいままでのボールペンとは違うとわかります。
あえていうならば、子どもの頃に竹串に墨をつけて絵を描いていたあの感覚です。これはわかる人にしかわからない。
万年筆に手を出せない人が買うのではなくて、トラディオ・プラマンで文字を書きたい人が買うべきボールペンですね。
ぜひ体感してみてください。きっと病みつきになりますよ!