ぼくは1日の終わりにその日を振り返るようにしています。タスク管理界隈では「日次レビュー」と呼ばれているものです。
その日1日の出来事や行動を振り返ってみて、気づきなどをまとめるようにしています。ただ単に行動を列挙するだけではなく、振り返りの一部として自分に対する質問を投げかけています。
そこで今回は、毎日ぼくが自分自身に対して問いかけていることについて書いておきます。
1日の振り返りで事実を列挙するだけだとあまり深く考えることにつながりませんが、自分に対して質問することで答えを出そうと考えることになります。
深く考えることにつながるので自分でもお気に入りの習慣になっています。
日次レビューで自分に問いかけているたった1つのこと
今日学んだことは何か?
いま、ぼくが一番恐怖に感じることは何も進歩のない1日を送ってしまうことです。
身体面や精神面で高いパフォーマンスを発揮しようと思ったら、できるだけ波のない生活を送った方がいいです。ルーティンにこだわるわけです。
理想は学校生活のようなものですね。毎日時間割が決まっていて授業を受ける。放課後には部活にいそしむ。
毎日それらを繰り返しながらも、習う内容が難しくなったり、トレーニングメニューが厳しくなったりするので自分がレベルアップしていく。そんなイメージです。
ですから近年では、できるだけ起床時刻や就寝時刻、食事の時間、出勤時間や退社時間、ランニングの時間などをできるだけ細かく決めて、そのとおりに動くようにしています。
他にも1日のやることを日課としてタスクリストに登録し、こと細かに実行しています。
しかしルーティンが心地良すぎると、往々にして惰性になってしまいがちです。
つまり一定の範囲内から飛び出せなくなる。これが学校生活であれば、先生や顧問が負荷をかけてくれるのでルーティンをこなしているように見えても実はレベルアップしています。
しかし社会人になると、周りの人から負荷をかけてもらえることは少なくなります。というか、ほとんどありません。
よほど厳しい環境に身を置き、先輩や上司からさまざまな課題を押しつけられでもしない限り、自然にレベルアップすることはありません。
毎日通勤して、仕事をする、の繰り返しに終始してしまいます。すると成長を感じられません。毎日同じことの繰り返しで時間だけが無情にも過ぎていく。まさに轍にはまったような生活です。
だからこそ自分に負荷をかけていく必要がありますし、そこから学んだことや成長したと感じることを見つけ出す必要があります。
1日を通じて何も得ることがなければ「今日1日は何だったんだ!」ということになります。これが怖い。
ですから、何でもないような1日でも何か学びがあるはずだと自分に問いかけ、意地でも見つけ出すようにしています。
これを繰り返していると、「昨日よりは少しだけマシになったな」と感じることができます。1ミリでもいいんです。
何か学びがあれば、それだけでお腹いっぱいになります。「あぁ、明日も生きられるわ」と。
日々の積み重ねが自分をつくる
ぼく自身、ルーティンの生活は大好きですし、型にはめ込んだ方が良い仕事ができます。でもそれだけだとお腹いっぱいにならないんです。
作業をこなしたに過ぎないと感じることも多くなってきましたし、同じことを繰り返しているだけでは進歩がありません。
もちろん、淡々とこなすだけでもそれはそれで素晴らしいものです。
しかし重要なのはその生活の中に少しでも学びが含まれているかどうかです。それはただ単にこなしているだけだとなかなか気づけないものです。
毎日の何気ない行動の中にでも、ちょっとした気づきを得ることができるかどうか。そしてそれを次につなげられるかどうか。明日をより良くしようと思ったらその繰り返ししかありません。
その愚直なまでの積み重ねが将来の自分をつくるものだと感じています。だからこそ「今日学んだことは何か?」という問いは大切にしたいものです。