前回、ナポレオン・ヒルの『成功哲学』について書きました。今回はその続きです。
▷成功とは、心のありようが決める『成功哲学』ナポレオン・ヒル著
強く、強く、強く信じよ
信念を持つことでどんなことも達成することができます。
心が信じられることなら、それを達成することができます。信念とは、心の奥底から創り出されるものです。
願うだけではダメです。信念を明確にして、潜在意識に植えつけることで、目標に向かって突き進むことができます。
ナポレオン・ヒルの息子ブレアは、生まれつき耳がなく音が聞こえませんでした。しかし、潜在意識に働きかけることで、聴力を呼び覚まし耳が聞こえるようになりました。
信念を宣言文にして、いつも目に見えるところに貼っておく。こうすることで、潜在意識に働きかけることになります。
この深層自己説得により自分を信じることができます。自分を信じることができれば、どんなことも達成することができます。
心が信じられることは、どんなことでも心が達成できる。(P.115)
人生で何を成し遂げるかは、常に何を考えるかで決まってきます。内面で形成された信念に左右されるわけです。
心の富は心の平安のことである
心のありようが人生を決めるわけですが、心の平安を手に入れるためには優しさが必要です。
まずは、与えるという精神です。
自分の時間や心を分かち合うことでより多くの心の富を得ることになります。
心の富は与えることでしか得られません。
「黄金律」とは、相手と立場が入れ替わったときに、自分がしてほしいと思うことを、相手に対して行うべきだ。という意味である。(P.213)
相手の眼球の裏から世界を見ること 。そして黄金律に従うこと。他の人と分かち合うことが幸せをもたらすことになります。
代償の法則
「代償の法則」というものがあります。
これは、徳は必ず報いるし、犯した罪は必ず罰となって返ってくるという世の中の法則です。
ナポレオン・ヒルは、ほとんど何もかも失っていた時期に、あえて困っている友人を救うために手を差し延べたわけですが、そのことが自分の窮地を救うことになりました。
代償の法則により、与えることでどんどん受け取ることになります。
「すべての行為は、それ自体に報いる」という言葉があります。
まずは、行動することでことが運びます。次の現実が見えてくるわけです。まず与えることが受け取ることに先行します。
まとめ
まずは、自分の心を知ること。自分の信念に従って生きることです。
世界は、自分の行き先を知っている人間には、道を開けてくれるものです。
自分の目標に向かって一点集中することで、邪魔なものに煩らわされることがなくなります。
心の富は、心の平安から生まれます。
心の平安を手に入れるためには、代償の法則により、まずは先に与えることです。
本書における成功とは、自分の人生を生きることであり、心の平安を手に入れることです。
それは、すべて自分の心のありようが決めることです。
とても読みやすく影響力のある本でした。名言が随所にちりばめられていて、とても心が熱くなります。
まずは与えること。これを実践していきたいですね。