周りに流されずに働く『仮面社畜のススメ』小玉歩著

仮面社畜仮面社畜

興味深いタイトルだったので思わず買ってしまった本が『仮面社畜のススメ』です。

社長を目指せ!『「社長」を狙うか、「社畜」で終わるか。』吉越浩一郎著

社畜(しゃちく)とは、主に日本で、勤めている会社に飼い慣らされてしまい自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)と化したサラリーマンの状態を揶揄したものである。「会社+家畜」から来た造語で、「会社人間」や「企業戦士」などよりも、皮肉が強く込められている言葉である。
(参照|Wikipedia)

では「仮面社畜」とは何かということです。

社畜というのはマインドの問題であり、自分の考えに軸がない状態が社畜です。

自分の人生の主導権を奪われないように、会社を徹底的に利用する。それが仮面社畜だと著者はいっています。

人間関係について

仕事をするうえで、上司の判断に従うだけでは成果を出すことはできません。自分自身の判断で仕事ができているかどうかを考える必要があります。

もっといえば、上司の指示を聞かずに成果を出せるかどうかです。

成果に標準を合わせていれば、当然意見が食い違うこともあります。そんなときこそ自分の意見を言うべきです。

同僚とツルむ必要はありません。いつも仕事を一緒にしている同僚ですら、アフター5や休日まで付き合う必要はありません。

独りになる時間が大切なのです。その孤独になる時間は牙を研ぐ時間なのです。

勉強や情報収集をしたり、自分の能力を向上させるための大切な時間です。

友人は次々と変わっても問題ありません。

むしろずっと同じ人と付き合うとことで自分のいる世界が狭まってしまいます。

ですから、なじみの同窓会に出る必要もありません。

その代わり、ネットを徹底的に利用してつながりを広げていきます。

そのためには、自分の身体の一部となるまでスマホやパソコンを使いこなします。

これからの時代は、情報をどれだけ収集できるかどうか、その情報をどう活かすかどうかで決まってきます。

それから20代は恋愛にもはまる必要もありません。

心からやりたいことを応援してくれる人なら別ですが、自分がやりたいことの邪魔となる場合は、思い切って恋人を作らないという選択肢もあっていいのです。

成果にこだわる

これからの時代に必要なのは、新しい価値を創造することです。そのためには、日頃から余分に仕事をし、ひとつの仕事にプラスアルファを出すことです。

成果にこだわるためには日頃から社長目線で考えておく必要があります。

あなたに求められているのは今の職務に対する深い知識と探究心です。少なくとも、担当している業務については社内の誰よりも詳しいし、語り尽くせる!というくらいまでは勉強して精通しましょう。今の会社で求められているのは,広範囲にわたる網羅的な知識よりは専門特化したマニアックなものなのです。(P.97)

関わっている業界で、そのジャンルの勉強をしていないのはプロとは言えません。会社を一歩出ればあなたは会社を代表する顔になります。その道の専門家なのです。(P.182)

どこに向かうのかを問い続け、成果を出せるように常に勉強しておくことが必要です。

現在の仕事で卓越を目指さなければなりません。

そして成果を出すためにはスピードアップが欠かせません。

無駄な残業はせず定時に帰るためには徹底的に無駄を省く必要があります。

メールも丁寧にしようと思えば、いくらでも時間をかけることができます。

メールなどのコミュニケーションは最低限のものにします。

一番危険なことは、自分の時間をそれだけ会社に費やしても平気でいられることです。(P.115)

スピードを優先するためには、取捨選択をすることです。

古い慣習などでなんとなくやっていることも多いです。やらないことを決めて、思い切ってやめてしまいます。

また、仕事の締め切りを決めることでより集中力を高め、処理スピードを高めます。

そして、インプットしたらどんどん実践し応用します。アウトプット重視です。失敗しても将来への投資だと考えます。

完璧さよりもスピードを優先するのです

まとめ

生命保険は、周りがそうしているからなんとなく・・・という社畜的な行動の典型的な例のひとつです。金額というよりその無自覚、無思考ぶりが一番の問題なのです。

これに限らず会社組織や社会にはこのようなトラップが無数に存在しています。「周りと同じにしておけば問題ないだろう・・・」と無防備に構えていると、知らない間に経済システムの巧妙な罠にハマってしまうのです。

周りがそうだからなんとなく、という行動原理は今すぐ捨ててください。当たり前のように思っていることをもう一度考え直し、なんでそうなの?どうしてこうなっているの?という疑いの意識を持ってものごとを見ましょう。(P.142-143)

毎日一生懸命に働くのはいいのですが、自分の人生が会社に組み込まれている。そんな状況に陥ることになります。

自分の思考が会社に染まってしまい、思考停止状態に陥ってしまう。それが社畜です。

仮面社畜は自分主体で生きるためのマインドです。

会社という組織の「無駄」と「矛盾」に染まってはいけません。

肝心なのは、周りに流されるような思考に陥いることなく行動することです

これは、働き方だけにとどまらず、生き方そのものにも繋がります。

会社という組織の常識からはみ出す。社会という常識から出る。

疑問も持たずに流されていないか。思考が囚われていないかよく考える必要があります。

マインドが変われば働き方が変わり、働き方が変われば人生が変わります。

人生が変われば幸せになれます。

仮面社畜とは、幸せに働くための方法だと思いました。

外から見れば、社畜のように働いているのもしれませんが、内では主体性を持って仕事をすることですから、仮面社畜は決して社畜ではありません。