ぼくの片づけの師匠と(勝手に)仰ぐ「こんまり先生」こと、近藤麻理恵さんの講演会が、広島で開催されるということで参加してきました。
まさか広島に来てくださるとは、本当に嬉しいものです。
ぼくは、こんまり先生の本に影響を受けて、片づけというものを本格的に取り組むようになりました。
参考:モノに対する考え方を180度変えてくれる本『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵著
ちなみに、会場はリーガロイヤルホテル広島でした(会場は撮影禁止ということで残念ながら写真はありません)。
2015年11月20日開催「人生がときめく片づけの魔法〜今日から実践こんまり流〜」
当初は300名の予定だったのですが、なんと2000名を超える応募があり、急遽、会場をメルパルク広島からリーガロイヤルホテル広島に変更したそうです。
会場には750名が集まりました。こんなに人気なんですね。 しかも、会場の99.9%は女性でした。片づけは家事に直結することなので主婦が多いのかもしれませんが。それにしても周りには男性はいませんでした(笑)。
ちなみに当日は、TBSテレビ「情熱大陸」の密着取材も行われたそうです。こんまり先生が入場する際には、後ろからテレビカメラがついてきていました。
いつ放送されるかは未定とのことですが、楽しみですね。
こんまり流整理収納方法(こんまりメソッド)
ここからは講演の内容を。
片づけは得意ですか?と聞かれるとほとんどの人は苦手だと答えます。 というわけで、ここで「片づけ苦手度チェック」をしてみましょう!
片づけ苦手度チェック
- 3年以上着ていない服がある
- 半分だけ使って放置の化粧品がある
- イスやベッドに服が掛けてある
- 引き出しの中がぐちゃぐちゃ
- カバンの中がぐちゃぐちゃ
- 床に本が積んである
- 床に書類も積んである
チェックの数が多いほど、片づけ苦手度は高めだそうです。しかも、順番にも秘密があり、下の項目のチェックが多いほど、片づけ苦手度は高めです。
なぜ片づけが苦手なのでしょうか? それは、片づけを習ったことがないからと言われます。学校の家庭科の授業では習いません! 正しい片づけの方法を知らなければ片づけることはできません!
片づける前にまず、すること
それは、「自分の理想の暮らしを考えること」です。 「私ってどういう暮らしが理想なのかな?」 「私ってどうして片づけをしたいんだっけ?」
この自分の中で考える時間は絶対必要だと言われました。
ここでのコツは、より具体的に考えることだそうです。
「とにかく片づいた家に住みたい。スッキリしたい」
これではダメだそうです。どんな家なのかイメージができないからです。そうではなくて、次のような感じだそうです。
「こんまり先生、私は本当に仕事が忙しいんです。だから、毎日会社から帰ってきて、自分の部屋のドアを開けたら、そこには床に何も置いていないホテルみたいなすっきりしたお部屋で、そのお部屋には白い家具が置いてあって、ピンクのベッドカバーが掛かっていて、そんなお部屋で、夜寝る前に、クラシック音楽をかけて、アロマオイルを焚いて、ハーブティーを飲んで、ヨガをして、寝たいんです。そんな毎日を送りたいんです。」
途中、会場から笑いが漏れましたが、ここまで言われるとその映像が頭に浮びます。ここまで具体的に考える必要があるそうです。
片づけ終わった部屋で何がしたいかということ。
インテリア雑誌を読んで、イマジネーションをふくらますのもおすすめだそうです。
捨てるモノを選ぶには?
必要なモノと捨てるモノを分けること。
捨てるモノをどんな基準で選ぶか、ということをやると片づけは失敗します。 捨てるモノではなく、残すモノを選ぶことが大切です。
自分の大好きなモノ、自分が持っていて幸せになるモノ、自分が大切にできるモノを選ぶことです。残すモノにフォーカスするとうまくいきます。
残すモノを選ぶには?
それは「ときめくモノを残す」ことです。ここで、このこんまりメソッドの本領発揮するところです。
ときめくモノを選ぶコツは、モノひとつひとつを触ることです。
見ただけだと、引き出しを開けただけだと、ときめくモノは分かりません。ひとつひとつを手に取って、手で触って体の感覚に気づくことです。
明確に体の反応が違うと、こんまり先生は言います。
ときめくモノを触ったときには「キュン」となり、体の全細胞が上がっていく感じがするそうです。
逆に、ときめかないモノに触ったときは「ズン」と下がっていく感じがするそうです。
確かにこれは分かる気がします。
ぼくは、お気に入りの文房具を使っているときや、iPhoneを触っているとき、時計や財布などに触れた瞬間は嬉しくなります。 たぶんこんな感じのことを「上がっていく」と言えるのかもしれません。
ときめくモノを選ぶ注意点!
- 捨てるモノを家族に見せない!
- 捨てるモノを家族に押し付けない!
- 難しいモ丿から手をつけない!
基本の順番
服→本類→書類→小物→思い出品
捨てる(手放す)モノはどうしたらいいのか?
ひとつひとつ感謝してから捨てることです。
すべてのモノは、自分とご縁があって家にあります。たとえ使わなかったとしても、買った瞬間にときめいた。買ったけど似合わないことを教えてくれた。そんな役目が必ずモノにはあります。それに感謝しましょう!
感謝してモノを手放すことで、自分が残したモノに対して大切にできるようになります。
洋服のたたみ方
正しい洋服のたたみ方を知っていますか?なぜ、洋服をたたむ必要があるのでしょうか。
たたむことは、単に洋服を折り曲げて小さくすることではありません。自分の洋服に感謝と愛情を込めることです。
洋服をたたむコツは、手の平を使うこと
自分のエネルギーを洋服に注ぐようなイメージを持つこと。 「今日も自分をきれいにしてくれてありがとう」 「今日も自分を支えてくれてありがとう」
自分の熱を加えるようにして、撫でるようにしてたたむと、しわが伸びる、ふんわりします。
そして、正しい方法でたたむと洋服が立ちます。自分の洋服とゆっくり対話することは楽しいと感じることができます。きちんとたたんだ洋服を着ていると包まれて守られている感じがするそうです。
それは、自分が注いだ愛情を洋服から受けとることができるからです。
収納2原則
- とにかくくたたむ
- とにかく立てる
靴下もたたんで立てます。スーパーのビニール袋もたたんで立てます。立てることで、自分が持っているモノを一目で見ることができます。そんな収納が理想です。 「とにかくたたむ。とにかく立てる」を呪文のように唱えながら収納すると家にスペースができて、すっきりします。
まとめ
会場の後ろの方だったので、正直あんまりこんまり先生を見ることができなくて残念だったのですが、かわいらしい声で堂々と講演されている姿を見ると、やっぱりエネルギーがすごいなと。そして、ひとつひとつのモノに対して、とても丁寧に扱っている方なんだなと思いました。
講演の時間はあったという間でしたが、忙しい身のこんまり先生がわざわざ広島に来てくださったのにはとても嬉しく思いますし、とても学びの多い時間になりました。
モノに対して真摯に向き合うこんまり先生を見て、自分はまだまだだなと思いました。ひとつひとつのモノをもっと大切にしたいなと思ったので、今後はもっと丁寧に接していきたいですね。