2015年も残すところあとわずかとなりました。
ぼくは本を読むことが好きなわけで、今年もたくさん本を読みましたね。200冊くらい読んできましたので、その中で良かった本を10冊紹介してみたいと思います。
2015年に読んで良かった本10冊
執着の捨て方
この本は年明けに買ったんですが、その頃は、モノに執着しているなと自分でも感じてました。
どうすればこの執着をなくすことができるのかなぁと思っていたときに出合った本です。タイトルがぴったりで「まさにこれ!」という感じでした。
まずは、モノに対して執着していることに気づき、それを受け入れた上で、潔く捨てる。
モノに対する執着だけでなく、最終的には自分に対する執着にも気づきなさいと教えてくれる本です。
目を閉じて自分を振り返ることが大切なんだなと。
▷目を閉じて自分を振り返る『執着の捨て方』アルボムッレ・スマナサーラ著
エッセンシャル思考
ひとことで言うと「より少なく、しかしより良く」あるということ。
非エッセンシャル思考は、全てできる、全部重要だという思い込んでしまいます。
そんなことはないわけで、必ず捨てるべきものがあり、断ることもできる。あれもこれもではなく、本当に自分にとって大切なことに集中することです。
これがエッセンシャル思考。
世の中のほとんどはノイズであり、重要なことはほとんどない。そんな瑣末な中で、いかに自分にとって大切なことに集中することができるか。
自分は本当に重要なことに集中できているのかどうか考えさせられました。今までの考え方、やり方を変えざるを得ないことに気づきました。
リプレイ
小説です。
43歳で突然、胸が苦しくなって死んでしまった主人公が、記憶はそのままに18歳の自分に戻ってしまいます。何が起こるのか知っているので、ギャンブルなどで大もうけします。
しかし、また43歳になったら死んでしまい、次は20歳くらいになっている。今度が違う選択をして違う人生を送るのですが、また43歳になったら死んでしまいますが、すると前回の人生よりも少し進んだ年齢からリプレイする。
人生を何回も繰り返した先に何が待ち受けるのか。
一度しか生きることができない人生の大切さを教えてくれる本です。
イチローの流儀
ご存じのメジャーリーガーのイチローですが、イチローが大切にしていることは何なのかに密着した本です。
幼いころから準備の鬼、もらっている給料以上の働きをすればその仕事は長続きする。淡々とすることの大切さ。常に可能性を探る姿勢。
身の締まる思いがする本です。
ブッダのことば
仏教の中で最も古い教典、スッタニパータ。お釈迦様の教えを読むことができます。
特に気に入っているところは「犀の角」のくだり。
「犀の角のようにただ独り歩め」というのは、何にも惑わされることなく、自分の道を貫けということ。
ここにも執着することなくということが書いてあります。
運命を拓く
この本は今年読んで一番良かったと思えるくらい濃い本です。
中村天風語録。厳しい言葉を投げかけられるので、日々の戒めになります。
特に第4章「言葉と人生」の章では、自分がどんな言葉を使うのかで人生は決まってしまうという話は、言葉が自分の人生を創ることになると、とても大切だと感じました。
世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方
最近、集中力がないなと感じていたので手に取った本。マインドフルネス入門であり、瞑想することで自分と向き合うことができます。
短い時間でも目を閉じることことで、気持ちが落ち着いて、雑音に惑わされることが少なくなりました。日常の行動でも自分自身に意識を向けるようになりました。
生の短さについて
ローマの哲学者セネカの著書。
人生は倦むにはあまりに長く、学ぶにはあまりに短い。
人生が短いのではなく、自分が浪費してしまっているから短く感じるだけであり、どれだけ世の中には不毛なことが多いことか。
2000年前から言われていることで、本質的には何も変わっていないんだと。
とりわけ、情報や人ひとりにできることが多くなった現代は特にそうだと思います。だからこそ自分を知ることが大切なんだと。
「言葉」があなたの人生を決める
自分が話す言葉が大切だと思っていたときに出合った一冊。
人間は、言葉を使う動物であり、どんな言葉を使うかで人生が形作られていく。
ブリーフ(信念)を変えるためには、まず口癖を変えること。
アファメーションで自分に刷り込んでいく。言葉はとても大切ですから、何を話すかだけでなく、自分の頭の中でどんな思考をするかも大切です。
死ぬ気で働いたあとの世界を君は見たくないか!?
思わずタイトルで買ってしまった一冊。「死ぬ気で働く」というのは、「生き切る」ことと同義。
後悔しない生き方をするためには、自分の人生に責任を取ること、自分で決めたことは必ず実行すること。現状維持を捨て、常に変化していくこと。
今の自分に甘んじることなく、ぬるま湯から出るためには考え方を変えていかないといけないなと。
まとめ
何やかんやでいろいろ本を読んできたなと。
本は新しい自分を知ることができるいいきっかけになると思います。
最近思うのは、読書に即効性を求めてもしょうがないということです。ビジネス書とかだと、これを読めば明日からデキル人になる、みたいなのが多いですか、どうも最近馴染まなくなってきました。なんか薄い。
それよりも、人間の普遍的な部分について書かれた昔の本を読んでみたいなと。本質的には何も変わらないじゃないですか。
だからこそ来年はぜひ古典なども読んでみたいなと思いました。
▷[広島・朝活]第50回朝の会「2014年に読んで良かった本ベスト10」@Coworking Space Shake Hands