『超・箇条書き「10倍速く、魅力的に」伝える技術』で箇条書きに変革を起こせ!

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以前紹介した勝間和代さんの著書「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」でフレームワーク化の技術について紹介されていました。

参考:【オーディオブック】『効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法』

「これって箇条書きでまとめることだよなぁ」と思いながら学んでみたいと思い、問題解決の本を探していたら実に興味深い本に出会いました。

それが『超・箇条書き』です。箇条書きに「」がつく。なんということでしょう!

本書を読んで箇条書きって実は奥が深いんだなと思う一方、いままで箇条書きを適当に使っていたからうまく表現できていなかったんだと知ることができました。

杉野幹人著『超・箇条書き「10倍速く、魅力的に」伝える技術』で箇条書きに変革を起こせ!

箇条書きを見れば、その人の思考、そして伝える力のレベルがわかる。

グローバルビジネスの第一線で活躍する人たちは、箇条書きが抜群に上手い。

シリコンバレーの起業家たちもプレゼンの鍵を握るところで箇条書きを効果的に使っている。

世界の最前線では「短く、魅力的に伝える」ツールとして箇条書きが選ばれ、使われている。

現代は情報過多の時代であり、人間の処理能力をはるかに超えた情報が流通するようになった。

「短く、魅力的に伝える」価値が増えており、「箇条書き」こそ、これからの時代の最強のサバイバルスキルである。

箇条書きには「読み手の情報処理の負荷を減らす」機能がある。

普通の箇条書きは、伝えたいことの単なる羅列化で終わっている。

「超・箇条書き」とは短く、魅力的に伝え、人を動かす技術

構造化・・・相手が全体像を一瞬で理解できるようにする。
物語化・・・相手が関心をもって最後まで読み切れるようにする。
メッセージ化・・・相手の心を響かせ行動を起こさせようとする。

技術1「構造化」

レベル感を整える・・・伝えたいことの階層を揃える。

自動詞と他動詞を使い分ける

「状態・現象」を伝えたければ自動詞を使う
「行為」やそれによる因果関係を伝えたければ他動詞を使う
体言止めは使わない

直列と並列で考える

時間の流れを伝えるものは直列型に整理する
時間の流れがないものは並列型に整理する

ガバニング

「ポイントは○個ある」と最初に宣言する

技術2「物語化」

フックをつくる・・・相手の関心を踏まえ、相手がドキッとする仕掛けを意図的に埋め込む

イントロで相手を引きつける

箇条書き全体の中の最初の一文で相手が期待していることを伝える

「MECE崩し」で重要度の低いことは伝えない

重要なことに絞って伝え山場をつくる

固有名詞を使う

箇条書きに生々しさが出る

技術3「メッセージ化」

スタンスをとる・・・伝えたいことに対して「自分の立ち位置」を明確にする

「隠れ重言」を排除する

当たり前のことは伝えない。ポイントを絞って伝える

「否定」を使って退路を断つ

否定を使うことでスタンスを明確にする

形容詞や副詞は「数字」に変える

具体的な数字に置き換えることでイメージしやすくする

箇条書きに変革を起こして相手を動かせ!

箇条書きというのもフレームワークの一種ですが、箇条書きをここまで体系化して1冊の本にしているというのは驚きでしたね。それだけ奥が深いということですね。

特に箇条書きのレベル感を揃えるというのはいままで意識したことがない考え方でした。

階層を揃えるというのは基本なのかもしれませんが、同じレベルに書いたものが行動なのか、行動による結果なのかによって、それを見る人の印象は大きくことなります。別のレベルにしないといけないということですね。

ここらへんがいままで曖昧なまま使っていたので、仕事でメールを送るときに自分でもうまく表現できていないなと感じていましたし、自分でも後から読んでもわかりにくいものでした。

たかが箇条書き、されど箇条書き。

どうすれば相手にわかりやすく伝え、動かすかということについて書かれていますので、ブログ記事の文章構成を考えるときにも参考になります。

箇条書きにしたときに単なる羅列になっていないかどうか確認する必要があるということですね。

これも普段から意識して使っていれば慣れてくるのではないでしょうか。何事もトレーニングですね。