今日、洗濯物をたたんでいるときにふと思いました。「洗濯物をたたんでいる時間は大切なのではないか」と。
毎日を忙しくしていると、服もいい加減に扱ってしまいがちです。
洗濯機に何日分も洗濯物を溜め込んでしまい、ようやく洗濯できたかと思うと、ベランダや部屋の中に干しっぱなし。服を身に着けるときは、そこから取っていく。
服をベッドやソファの上に投げたままにしておき、そこから取っていく。
服をたたんだとしても、適当にパッパッと「たたむ」というよりも「折った」だけで、決して服を大切に扱っているとはいい難く、収納にギュウギュウに詰め込んでしまう。
こんな感じになっていませんか。
まさに昔のぼくがそんな感じでした。ひどいときは、夜に洗濯機を回し、朝に干すということもやっていました。
毎日が慌ただしいと、服のことまで気が回らなくなってしまいます。ただ雑事としてこなすだけ。優先順位が低いこととして扱われがちです。
でもよく考えてほしい。
自分を支えてくれる服と向き合う時間
服はファッションとして自分を着飾ってくれるものだと思いがちですが、そもそも服は自分の肌を暑さや寒さ、刺激から守ってくれるものです。
つまり自分を支えてくれているわけです。しかも毎日です。裸で過ごす日なんてあり得ませんからね。
だからこそ丁寧に服をたたむ。手の平を使ってたたむ。心を込めてたたむ。
自分の服に愛情と感謝を込めるイメージです。すると気がつきます。破れやほつれがあったり、シャツのボタンがとれかかったりしていると。
これが適当に扱っていると気がつきませんし、服が早く傷んでしまいます。でも服を大切にしていると長持ちします。
服をたたんでいる時間は、自分を支えてくれる服と向き合える貴重は時間なんだと。1枚1枚をゆっくりたたむ。
服をゆっくりたたむことで「お疲れさまでした」と同時に、「明日もまたよろしくお願いします」と思えます。
洗濯物をたたむ時間は自分と向き合う時間
あえて服をゆっくりたたんでいると、時間がゆっくり流れる気がします。すると心に余裕ができてきます。
1枚ずつ確認しながらたたんでいく中に時間が生まれることで、自分自身と向き合う時間があらわれてくるわけです。
今日はどんな1日だったかと内省する時間になります。ちょうどイチローがグラブを磨きながら、今日の試合を振り返るように。
おわりに
自分の服をゆっくりたためるかどうかは、生活のバロメーターだと思っています。ゆっくりたためていないと、心が乱れていて余裕がないということです。
ぼくは今では、洗濯物をたたむことが好きになりました。自分の身につける服が整っているのが気持ち良い。
特にぼくは、持っている服の量が少ないので、1枚の服を着るサイクルが早いです。2日に1回のペースなんてこともあります。
服の数が少ないので、同じ服を頻繁に着ることになります。だからこそ余計に丁寧に扱いたい。洗濯物だけでなく、自分の身の回りのことを丁寧にするだけで、心に余裕が出てきます。
ゆっくりたたんでいると、生活に潤いがあると実感できます。