前回、赤羽雄二さん著『ゼロ秒思考』を読んで、実践できるとてもいい内容だったので、今度は『速さは全てを解決する—『ゼロ秒思考』の仕事術』という本を読んでみました。
仕事をする上でスピードは欠かせないものです。効率が悪く、ダラダラとやっていたらいつまで経っても仕事は終わりません。
とても良い内容で参考になる実践的な部分が多かったのですが、今回はその中でも「情報収集」について触れてみたいと思います。
情報収集について「なるほど」と思える部分が多かったです。
赤羽雄二著『速さは全てを解決する』に学ぶ最も効率的な情報収集法
毎朝・毎晩、自宅での30分間の情報収集
赤羽さんは毎朝と毎晩、自宅で30分ずつ情報収集を行うことを勧めています。
仕事を速くしようと思ったら、業界の最新情報などを知ることは欠かせません。
じゃあ、なぜ「自宅で」なのかということになります。
会社で情報収集をやると、人に話しかけられるなどのノイズが入ってしまうからなんですね。
話しかけられるといちいち中断してしまいますし、話しかけられなくても周りでガヤガヤとしていると集中して情報収集もできません。
だから集中できる自宅を推奨しているわけですね。
さらになぜ「30分間」なのかというと、世の中には情報が氾濫しているので、やろうと思えば、あるいは思わなくても延々と情報を集めることができます。
でもそれはすべてが自分の役に立つとは限りませんから、30分間に制限して、必死になって大事なものを吸収するということを勧めています。
だから30分間に限定しています。これよりも長いと他の有意義な時間を削ることになりますし、逆に短いと不十分で世の中の流れをつかむことができなくなります。
ここらへんはバランスの問題だと思いますね。
重要な記事は印刷する
本書ではWeb上の記事を印刷することを勧めています。記事を印刷して書き込みをすると、PC上でブックマークをしたり、Evernoteに保存したりするよりも頭に入りやすいとのこと。
モノクロのレーザープリンタなら8,000円くらいからあり、赤羽さんはブラザーの一番安いモデルを使っています。全く問題なく使えているとのこと。
ぼく自身の経験としては、仕事では自分の作成した資料は必ずプリントアウトして紙ベースで確認します。
PC上で間違いがないかどうかチェックしても、紙ベースで確認すると誤字脱字があったり、見た目のバランスが悪かったりなど何かと気づくものです。
提供された資料も重要なものであれば印刷して、マーカーをしたり、書き込んだりして徹底して読み込んでいます。PC上で熱心に読むよりも頭に擦り込みやすいです。
仕事では当たり前にやっていることを自宅でもやらないのは変だな思いましたね。これはなるほどと。
だから自宅にもプリンタを置いてみようかと思います。いままで持っていなかったんですね。
関連:Canon モノクロレーザープリンター「LBP6240」がコンパクトで印刷が速い
Googleアラート、メルマガ、SNSのタイムラインを活用する
情報収集する上では、興味ある分野について自分で検索して探すよりも、指導的に配信してくれる仕組みを持っていた方が効率も良くなります。
Googleアラート
Googleアラートは気になるキーワードで登録しておけば、毎日その単語を含む記事を配信してくれます。
意外なところから情報が入ってくる場合もあるのでこれはおすすめですね。
メルマガ
大きなサイトなどになると、メルマガを配信しているところもあります。あまり多すぎてもノイズになるだけですから、10個くらいを購読することを勧めています。
メルマガだけでしか語られないこともあるので、読む価値はありますね。
SNSのタイムライン
特にFacebookの活用に言及しています。ただの友達とのネットワークに終わらせるのではなく、貴重な情報収集のためのツールだと捉えるわけです。
有用な記事はシェアされるので、そこで情報を得るわけですね。
単語登録は200〜300個
情報収集とは直接関係ないんですが、なるほどと思ったので紹介します。
仕事のスピードを上げるためには文章を書くスピードも上げなければなりません。その鍵となるのが単語登録です。
10個とか20個ではなく、200〜300個くらいを登録しておくと入力が驚異的に速くなるとのこと。
登録のルールもいろいろ紹介してあり、参考になりました。
- 頻繁に使う特別なものは、最初の1文字で登録する
- 通常は、最初の2文字で登録する
- 最初の2文字で区別できない場合は、第1字+第3字で登録する
- 第1字+第3字で区別できない場合は、最初の3文字で登録する
- 4文字熟語の場合は、第1字、第3字の漢字の最初の読み
- 二人の人に頻繁に送る場合は、一人目の最初の2文字+二人目の第1字
- 上記に準じて、曜日は第1字+「か」(「かっこ」の「か」)
- よく使うメールアドレスは、その人の名前の最初の2文字+「あ」で登録する
- メーリングリスト、「相手先社名・プロジェクト名の第1字+あ」で登録する
こうやってバリエーションを増やすことで、単語入力を大幅に速くできるわけですね。
効率的な情報収集で一歩先を行く
世の中はスピードが速く、どんどん進歩していますし、新しい情報が生み出されていきます。
知らない、誰かが教えてくれるでは正直済まない部分があるのも事実です。
知らなかったことで対応が後手後手になってしまうと右往左往してしまいます。
しかし適切な情報をいち早く持っておくことができれば、前もって準備しておくことが可能です。
これはどんな分野の仕事にもいえることですね。
頭に叩き込むことを習慣にしていけば、きっとその分野で情報通になること間違いなしですね。