「なれる!SE6楽々実践?サイドビジネス」はいつもと違う短編集

最近どんどん読み進めている「なれる!SE」シリーズ。社会人として仕事をする上で熱意をもらえる本です。

「なれる!SE 5 ステップ・バイ・ステップ?カスタマーエンジニア」は超過酷な全国行脚

この本を読むと「やってやるぞ」という気持ちにさせてくれます。モチベーションを上げるためにはおすすめの本なのですが、今回紹介する第6巻「楽々実践?サイドビジネス」は少し趣を変えた話になっています。

今までは1つの巻を通じたストーリーになっていたのですが、今巻は5つの短編集になっています。それぞれの話がいつもと違う視点で書かれていて、ちょっとした日常のサイドストーリーになっているので、いつもと違う面白さを味わうことができます。

なれる!SE第6巻は5つの短編集

今回は次の5つのエピソードから成り立っています。

エピソード1は、主人公の桜坂工兵くんが大学のゼミの同窓会に行きます。同期は皆、有名企業に就職していて、海外出張がどうとか話をしているわけです。

ひとり有名でもないブラック企業で働いている工兵くんは居心地が悪いです。そんな中、ゼミのマドンナ的存在だった伊織ちゃんと話をすることになります。

話をしていると工兵くんがシステムエンジニアとして働いていることを知り、伊織ちゃん自身もベンチャー企業で働いていて、ネットワーク担当をしているとのこと。

でも全然分からないので困っているらしいんです。そんな姿を見た工兵くんはもともと可愛い伊織ちゃんのために「相談にのるよ」なんて言ってしまいます。これが泥沼の始まりになってしまいます。

結局、伊織ちゃんの会社の無線LAN設置に本来業務とは別で完全プライベートで請け負うことになります。

見事構築したところ、伊織ちゃんの会社から報酬をもらってしまいます。時給換算にすると現在勤めている会社スルガシステムより良いではありませんか。

なんて調子の良いことを言っているそばから、ちょっとしたトラブルでネットがつながらないと伊織ちゃんから呼び出されるようになります。

こっちで用意したマニュアルも読んでいない、仕様書と違うことをやろうとしている。そんな無茶なクレームが入ってきます。

本来業務とは別でやっているので、工兵くんも負担が大きくなり、ついには限界を迎えてしまいます。

そして、ついに工兵くんの上司の室見さんに副業をしていたことがバレてしまいます。工兵くんは怒られるわけですが、それ以上に伊織ちゃんに対しても怒り爆発なわけです。「エンジニアリングを舐めてくれたわね」と。

ここから先が見もので、痛快のひとことでした。

まとめ

こんな感じで、本編とは異なる5つの話があります。新卒の工兵くんがなぜか中途採用の面接官になったり、業平産業の橋本課長が部下の結婚式でスピーチをすることになり、工兵くんがその相談に乗ったり、同僚のOS部の梢が禁酒に挑戦したり、そんな面白い話が続きます。

いつもと違う感じなので、登場人物のいつもと違う姿が見られるので楽しいですよ。