新年には多くの人が目標を立てています。でもそれと同時に多くの場合が途中で挫折してしまいます。
ご多分に漏れず、ぼく自身も毎年目標を立てていますが、達成率は決して良いとはいえません。
途中で投げ出してしまったものもありますし、数字を下方修正したものもあります。年末まで残っている目標は少ししかありませんでしたが、達成できたものもあります。
この違いは何なのだろうか。どうすればうまくいくのだろうか。
いままで「目標」というものに対して深く考えずに、単に設定して取り組めばいいくらいにしか考えていませんでした。
毎年同じパターンを繰り返しているのはさすがにどうかと思い、いろいろ本や雑誌などを読みながらあらためて考えているところです。
特に『ザ・コーチ』』という本がとても参考になります。今回は目標だけを決めればいいのではなく、目的とセットで考えるといいということについて紹介します。
目標を決めるときは目的とセットで考えるのがおすすめ!
『ザ・コーチ』の中では、最終的な到達点を「ゴール」と呼び、その途中の通過点を「目標」と呼んでいます。今回は便宜上、これらをあわせて「目標」といいます。
目標だけを決めると義務感につながる
「○○する」という目標だけを決めると、その言葉だけが先行することになるので、イマイチ自分の中でイメージが持ちにくいものになります。
特に自分の心の底から達成したいと湧き出た目標ではなく、「新年だから目標を決めないとな」と、義務のような感じで目標を決めてしまう。
本や雑誌、ネットなどで他の人が目標を立てているのをそのまま自分にあてはめてしまい、「ダイエットをする」「英語を覚える」「資格を取得する」などと決めてしまうと失敗しやすくなります。
特に普段から読書をしたり、ネットで情報収集をしている意識が高い人ほど、そういった傾向が強く罠に陥りやすいのではないでしょうか。
目標を達成するためには必ず行動を続ける必要がありますが、そのモチベーションが維持しにくくなるんですね。ある意味では人から押し付けられたような形になってしまうからです。結果よくある挫折につながるわけです。続けられなかったと自己嫌悪に陥ってしまいます。
だから目標だけを決めるのではなく、その目的を考えなければなりません。
なぜその目標を設定するのかを考える
目標を決めるときには、なぜその目標を設定するのかその目的を考えます。
そうするとより高い次元で自分が実現したい状態・事柄が見えてくるはずです。目標を達成することで、自分はどうなりたいのか。どういった感情を味わいたいのか。
たとえば「ダイエットをする」という目標に関しても、「体重を半年後に○キロ落とす」と期限や数字を設定してもダメです。ダイエットした先を見据える必要があります。
「異性にモテたい」「健康的な体になりたい」などがあるはずです。さらにその感情としては「自分に自信を持ちたい」「毎日気持ち良く過ごしたい」など心の状態、感情が出てきます。
これがいわゆるに「生きがい「やりがい」といわれるものです。
これらと目標をセットにするとより自分に根ざしたものになりますし、その結果、行動を継続するモチベーションにもつながります。
目標と目的をセットで考えると行動が継続しやすくなる
安易に目標だけを決めてしまうと、挫折する可能性が高くなります。目標はあくまで「目印」なので、目的を達成するための手段にしかすぎません。
目的とセットで考えると継続しやすくなります。そして目的というものはすぐには出てこない。ある程度考える必要があります。「なぜ」と自分を深く掘り下げていくことで、自分が本当に得たいものが何なのかがわかります。
目的というのは最終的には「どんな感情を味わいたいか」ということでもあります。
自分がどんな感じになりたいのか、それを想像することでやる気が出てきますし、目標を達成してやろうという気になります。
いま一度、目標に対して考えてみるといいですね。そうするとより自分が見えてくるかもしれません。
▼この本は参考になります。