『下町ロケット』を読みました。
有名なドラマ「半沢直樹」の著者が書いたもので、颯爽と読める痛快なお話です。
下町ロケット
下町にある精密機器メーカーの佃社長が、さまざまな困難に遭うも自分の夢であるロケットを飛ばすことを叶えるお話です。
佃社長は、宇宙技術開発機構で研究員をしていたときに、ロケット開発に携わっていました。
しかし、ロケットの発射実験を失敗してしまい、父親の死に伴い、父の会社を継ぐことになります。
中小企業でありながらも、順調に売り上げを伸ばしていた矢先に、さまざまな困難が襲ってきます。
大手取引先からの取引打ち切り、特許侵害による訴訟、資金繰り、娘との関係、大手企業からの買収、社内の不和、そして、ロケットへの夢。
胃がキリキリするような状況ですが、信念、プライド、社員の結束で乗り越えていきます。
プライド
社員達の自分たちのプライドに感銘を受けました。
大手の帝国重工が開発しているロケットのエンジンに部品供給をすることになるのですが、そのために最初はばらばらになりかけていた社員達が、結束してエンジンテストに臨むことになります。自分たちの作る部品に対する圧倒的なプライド。
誇り、情熱があるからこそ取り組める。厳しいテストに合格します。
短期的な収益に囚われることなく、将来的な成長を目指して、決して諦めなかった佃社長の姿。
どんな困難も乗り越えるのは痛快でした。