紙の本って数百冊あると場所をとりますし、保管方法に困ります。
収納スペースがバッチリで、広ければいいのですが、昨今の住宅事情の関係でそんなに広くなく、置く場所もない。
未読の本、殿堂入りで何回も読みたい本、捨てるべきか悩む本、いろいろあると思うのですが、ぼくは「容赦なく捨てる」ようにしています。
今日は本の捨て方について。
本との出会いに感謝する
本を1冊出版するのって、すごく大変だそうです。
著者は締め切りがある中で、必死に原稿を完成させます。何十万字といわれるくらい書くそうです。
読む方はラクかもしれませんが、実際にその量を書くことは大変です。
やれと言われてもそう簡単にはできない。
話の展開などに矛盾があってはいけませんし、本全体でひとつの作品になるようにする。かなり大変です。
出版社や印刷会社、書店など、1冊の本ができ上がって、読者が手に取るまでに多くの人が関わります。これがブログのようにWebでポンと書けるのとはわけが違います。
それだけ人手がかかっている本が書店には何万冊と売られています。
その中から「その本」に出会ったことに感謝する。
ある意味奇跡でもあるように感じます。 それだけ頑張って作られている本に偶然に出会ったわけですから。
まさに著者が自分のために書いてくれたくらいに思うようにしています。
自分が何かしら思って買ったわけですから、いまの自分にとって価値があるはずです。
だから1冊の本は大切にすべきであり、大切に扱う必要があると。
容赦なく捨てる
しかし一方で読まなくなった本もあります。一生で読める本の数が決まっているように、全部の手持ちの本を繰り返し片っ端から読むことはできません。
ずっと本棚で眠ったままの本も当然ながらあります。そんな本はどうするのか。
おそらく読まない可能性が高いです。
ですから、ぼくは容赦なく捨てるようにしています。
まずは、本に感謝します。一度本を読んで、必要なことを教えてくれた。自分を成長させてくれたんだと。
つまり、本の役目が終わったということです。ですから、いつまでも手元に置いておくことはしません。場所や時間には制約がありますから。
また、買ったはいいが、未読の本や、途中まで読んで投げ出してしまった本などかあると思います。
そんな本も「いつか読むかもしれない」本と残している本も捨てます。
その「いつか」は「いつまでも」やってこないからです。
次々に優先順位の高い出来事が起きます。時間ができたら読もうと思っていても、何かしらの理由をつけて読まないことが多いです。
ですから、未読の本でも溜まってしまったら、一度リセットのつもりで捨ててしまいます。
そもそも本というのは、紙です。紙に文字が印刷してあって、それを束ねたモノを指します。この文字を読んで、情報を取り入れることが、本の本当の役割です。本に書いてある情報に意味があるのであって、「本棚に本がある」こと自体に本来、意味はないわけです。
つまり、私たちが本を読むのは、本を読むという経験を求めているということです。
一度読んだ本は、「経験した」ということ。内容をしっかり覚えていなくても、すべてあなたの中に入っているはずです。
『人生がときめく片づけの魔法』(P.123)人に薦められた本であっても、ずっと読もうと思っていた本であっても、一度読みどきを逃してしまった本は、この際、すっぱりあきらめましょう。
買ったそのときは読みたいと思ったのかもしれませんが、結局、読む必要はなかったということを教えてくれたのがその本の役割だったのです。途中まで読んだ本も最後まで読みきる必要はありません。その本の役割は途中まで読むことだったのです。(P.125)
まとめ
こんまり先生の本が行動原理になっていますが、何回も読み返したい本以外は思いきって捨てるようにしました。おそらく読み返すことはないのです。
それよりは、自分が本当に気に入っている本を何回も読みたいわけです。
せっかく買った本だからと、いつまでも手元に残しておくのは、逆に本に申し訳ない。
それだったら、いっそのこと新しい紙に生まれ変わってもらった方がいいんです。
でも、捨てる際には「ありがとう」を忘れずに。