人生を成功に導く原則『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著

7つの習慣

世界的に有名な『7つ習慣』という本があります。人間の原則に沿った成功哲学であり、仕事や会社だけでなく、家庭や個人などの人間関係においても真の成功や幸福を追求するための普遍的かつ基本的な原則である7つの習慣が説かれています。

ぼくが最初に読んだのは22,23歳くらいのときでした。その頃はまだ読解力がなかったのでしょう。まったく内容がわかりませんでした!

その頃は普通のビジネス書や小説は読んでいたのですが、この『7つの習慣』については、日本語の言い回しが難しく感じたんですね。

それから年を重ねるごとに理解力が増したのか、ようやく最近わかってくるようになりました。これが読書の素晴らしいところ。なんて素敵なの!

2014年に読んで良かった本としても紹介しています。

参考:[広島・朝活]第50回朝の会「2014年に読んで良かった本ベスト10」@Coworking Space Shake Hands

とても重要な本であることは認識していたのですが、昨年、2015年はほとんど読み返しませんでした。他の本ばかりに手を出していたんですね。ガッデム!

今回、久しぶりに読んだら頭をガツン!とやられてしまいましたので、このブログで紹介しておきます。

本当に良い本だと思ったので、中身については自分の中で涵養させていきたいので、ゆっくり読んでいます。

というわけで、今回は7つの習慣に入る前段階の基本的な考え方の部分をご紹介。

人格主義の原則

人は物事をあるがままに見ているつもりでも、自分の持つレンズを通して見ており、それが自分の世界観をつくり出し、思考・行動を方向づけています。

これは、著者であるコヴィー博士自身の体験に基づくものです。息子の成長の遅れを助けようと夫婦で奮闘していたわけですが、息子はますます自信をなくしてしまいました。

状況を変えるには、まず自分自身を変える必要がある。自分自身を変えるためには、ものの見方を変えなければならないことに気がつきます。

同時期にコヴィー博士は、アメリカ建国以来200年間にわたる成功に関する文献の調査を行っており、驚くべき傾向を発見します。

直近の50年間は、コミュニケーションのスキルや対人関係のテクニック、プラス思考などの考え方・姿勢などが成功に導くものと述べている本ばかりだったことです。これを個性主義と呼びます。

これに対して最初の150年間は、誠意、謙虚、誠実、勇気、正義、忍耐、勤勉、節制、黄金律などの人間の根本に関わることが成功の条件だという考え方が述べられていました。これを人格主義と呼びます。

個性主義はあくまで二次的なものであり、人格主義なくして真の成功はありえません。そこには必ずしかるべきプロセスを経て成長する農場の法則が作用します。

人間としての基本的な人格が土台となった上で、コミュニケーションのスキルなどを身につけていかないと、長期的な成功はありえないということです。

人格の欠けた人間、不信感のある人間、誠実ではない人間が、いくら人間関係のスキルやポジティブな姿勢でうまくやっていたとしても、長期的には続かず、それはいつか破綻してしまうわけです。

つまり、真の成功とは優れた人格を持つことです。

パラダイムという自分の地図

『7つの習慣』を理解し、体得していくためには、基本的な考え方を知る必要があります。それがパラダイムであり、自分自身の価値観、ものの見方、地図のようなものです。

個人が考えている物事のあるべき姿を反映させたものであり、主観的な解釈でもあります。

このパラダイムは、個人が育ってきた環境や経験などが元となっており、自分自身の思考や行動の基礎となります。

したがって自分を変えるのであれば、ものの見方を変える、つまりパラダイム転換が必要になります。

人は困難な状況に陥ったとき、手っ取り早いテクニックを求めがちですが、問題の見方そのものが問題である場合がほとんどです。

人間関係などの問題に対して、対症療法的にその場を取り繕っても、長期的に見れば何の解決にもなっていません。

そのため、インサイド・アウト(内から外へ)の考え方が基本的なアプローチとなります。

自分自身の内面(インサイド)から変えるわけです。「〜になる」と自分自身を変えていくことが、成長と変化のための上向きの螺旋状の循環を生み出します。自分自身のパラダイムを変えていくわけです。

習慣が変われば人生が変わる

習慣とは無意識の行動であり、人格に影響を及ぼします。そのため、基本的な習慣を変えていくことが必要となってきます。習慣は強力なものとして身につけることもできますし、断ち切ることもできます。

習慣は3つの要素から成り立っており、知識(何をするか、なぜするか)、スキル(どうやってするか)、やる気(動機、それを実行したい気持ち)のいずれもが必要であり、習慣を身につけるためには、きちんとしたプロセスと強い決意が必要です。ここを認識しておきましょう。

人格は繰り返す行動の総計である。それゆえに優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である。(P.50)
古代ギリシアの哲学者アリストテレス

おわりに

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この「7つの習慣」の基本的なアプローチは「世界に変化を望むのであれば、自らがその変化になれ」です。

これは、インドの政治指導者マハトマ・ガンジーの言葉です。『7つの習慣』を端的に表しています。

「7つの習慣」は、依存(あなた)から自立(私)へ、自立から相互依存(私たち)へ導くものです。第一、第二、第三の習慣は自立するための私的成功の習慣であり、公的成功に先立ちます。

『7つの習慣』の最終目的は相互依存(シナジー)を発揮することですが、ぼくはそこに到達するにはあまりにも遠く思えます。それくらい第一から第三までの習慣を身につけることが最重要事項だということです。

今回はプロローグの紹介をしました。次回から第一の習慣を紹介していきますが、このブログでは私的成功の部分(第四以降の習慣)は紹介しないと思います。

まずは第一から第三までの習慣、自己管理を徹底していく必要があります。ぼくは読み返さなかった愚行を犯していますのでまずはここから。

まずは自分自身を変えていくことから始めましょう!

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