社内の調整役は買って出ろ!「なれる!SE2 基礎から学ぶ?運用構築 」は工兵くんの奮闘ぶりから目が離せない

僕は本を読むのが好きなんですが、読む本はもっぱらビジネス書や自己啓発本です。小説はほとんど読まないんですが、ここ数年唯一読んでいる小説、というかライトノベルですが、「なれる!SE」を読んでいます。

新卒でシステムエンジニアになった主人公の桜坂工兵くんのブラック企業での奮闘を描いた物語です。

毎回毎回、当たり前のように無茶振りをされ、トラブルに巻き込まれ、なんとか切り抜けていく。

その奮闘ぶりに共感できるというか、自分もまだまだだな、仕事を頑張ろうと思える本なんですね。仕事への取り組み方を見直すために、よく繰り返し読んでいます。

参考:『なれる!SE』は社会人として刺激をもらえるライトノベル

で、今回はそのシリーズの第2巻「基礎から学ぶ?運用構築」を紹介したいと思います。工兵くんに恋のライバル?が出現し、どんどん面倒に巻き込まれることになります。

OS部、姪乃浜梢登場!

工兵くんが所属しているSE部の飲み会で偶然出会った女の子が、後々、OS(オペレーティングシステム)部だったと知ることになる姪乃浜(めいのはま)梢です。

飲み屋で梢が酔いつぶれていて、偶然工兵くんが出会うわけなんですが、そのときは自分と同じ会社の社員だとは知らないんですね。

梢が時計を落としてしまって、それを工兵くんが見つけるわけです。交番に届けようと思っていたところ、後日社内で偶然に出会い、同じ社員だと知るわけです。無事に時計は返します。

仲良くなれそうかなと思っていたら、工兵くんがSE部だと知るや否や、めちゃくちゃ逃げまくるわけです。逃げまくりの避けまくり。

どうやらSE部とOS部は仲が悪いようなんです。というか、工兵くんの上司の室見さんと梢が犬猿の仲なわけです。

SE部で構築したシステムをOS部で運用を引き継ぐかどうかについて過去からずっとモメているわけです。だから仲が悪い。ど突い合いの喧嘩になってしまいます。

そんな中、人気ゲームの「リドルトリル」の構築と運用を巡ってトラブルが襲いかかってきます。

上司から無茶振りで工兵くんが室見さんと梢の中を取り持ってプロジェクトを進めていかないと会社に大きな損害を与えてしまう事態に陥ってしまいます。

工兵くんの奮闘ぶりが見ものです。

僕の好きなシーン、工兵くんの勉強する姿

で、この「リドルトリル」の案件を巡って、工兵くんが過去の資料を読み込むシーンがこの2巻で好きなシーンですね。

バンと、大量の書類が机上の埃を舞い上がらせる。
PCの電源をオン、筆記用具をキーボードの脇に展開する。キッチンに赴きやかんをコンロにセット、火加減を調節しつつ棚からインスタントコーヒーの瓶を取り出した。買いだめしてあったスナック菓子を小脇に抱え籠城の準備を整える。
さて……はじめますか。
工兵はどさりと椅子に腰かけた。
藤崎と話した翌日ーー五月十九日火曜日の夜、工兵はリドルトリル関連のドキュメントをプリントアウトし自宅に持ち帰っていた。会社だと室見の目もあり資料の閲覧もままならない。事態を把握し、考えをまとめ、十分な対策を練るには彼女のいない場所ーー家で作業するしかなかった。

やらざるを得ないわけなんですが、家で資料を読み込むのにこうやって準備をしているシーンが、なぜか楽しそうに思えるんですね。

工兵くんはこうやって理論とか仕組みを知るのが好きなんだそう。なんかこれは僕も分かりますね。知らなかったことを知る喜び。そこに仕事の醍醐味ってあるんだと思います。

こうやって工兵くんは解決策を導き出していきます。

まとめ

詳しいストーリーは読んでもらえたらと思うんですが、今回もややこしいトラブルに巻き込まれつつも、工兵くんの機転を利かせた行動でなんとか乗り切っていくわけです。毎回、ヒヤヒヤものです。

今回は室見さんと梢の調整役に回るわけなんですが、何とか両者の意見を聞きつつ、粘り強く説得を試みたり、落としどころを探したりするわけです。

現実の仕事においても、こういったことってよくあるんですね。上司と部下や、異なる部署と連携するときとか、間に入ってしまったがために面倒に巻き込まれる。

お互いの意見を聞いていたら絶対にまとまらない。板挟みで胃の痛い思いをする。そんなことがよくあります。

「なんで僕がこんな目に…」と思うことも多いのですが、たとえ本の中の話といえど、工兵くんが奮闘している姿を見ていると、自分にもできるんじゃないかと思えますし、いろいろ情報収集しながら、試行錯誤する、そんな光景に胸が踊るものがありました。

こんな感じでこの「なれる!SE」シリーズは続いていきます。ぜひ、社会人経験が浅い、若いうちに読んでおくと仕事に対するスタンスが芽生えると思いますし、同年代の工兵くんが奮闘する姿を見ていると自分も頑張ろうと思えますよ。