タスク管理を学ぶために貪り読んだ本15冊を紹介します!

タスク管理

「タスクを管理する」。

自分の行動をどのように実行していくかによって、成果は大きく変わってきますし、仕事と生活のバランスを取る上でも重要です。

そのための手法であるタスク管理について、いろいろ調べているわけですが、今回はタスク管理の参考になる本を15冊紹介したいと思います。

タスク管理を学ぶために読んだ本15冊

1 はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

世界的に有名なGTD(Getting Things Done)のバイブルとなる本です。

結構分厚いのですが、GTDとはどういうものか懇切丁寧に説明してあります。

自分の頭の中にある「気になっていること」を

  1. 収集
  2. 処理
  3. 整理
  4. レビュー
  5. 実行

というワークプロセスにしたがって進めていくやり方で、気になっていることをすべて頭の外へ出すことでストレスフリーになりましょうというものです。

その中でも「週次レビュー」という習慣を身につけることがキモだと述べてあり、ライフハック界、ブロガー界隈では大きなムーブメントになっています。

GTDの入門として読むにふさわしい本です。

2 ストレスフリーの仕事術

上記の本の続編で、より細かいGTDの思想などを著者がエッセイとしてまとめたものです。

週次レビューを習慣にすることで、何も考えなくても実行に移すことができる「幸せなバカ」になれると説いています。

ワークフローに従って進めていくことで、「水のように澄んだ心」になれるわけです。

3 ひとつ上のGTD ストレスフリーの整理術実践編

GTDの第3弾として、さらに詳しく解説した本です。

GTDは、今気になっているものをかき集めて処理していくやり方なので、どちらかというとボトムアップなんて言われているわけですが、GTDにおいても理想とするのは、あくまでもトップダウン、長期的な目標などを考えましょうといっています。

そこでGTDでは、6つレベル(高度)で小さいプロジェクトから大きなプロジェクトまで管理しようとしています。前作まで踏み込んでいなかった部分に今回は詳しく踏み込んでいます。

状況と見通しをもった「キャプテン&コマンダー」を理想としており、それをレビュー(見直し)により定期的にやっていきましょうと述べています。

4 人生を変える80対20の法則

ビジネスで有名な「80対20の法則」を解説した本です。

投入(インプット)と産出(アウトプット)には必ず不均衡があるというのが80対20の法則です。

努力を100やっても、結果が100になるのではなく、80が20くらいにしかならず、逆に20が80くらいになるというのです。

この80と20の割合は必ずしもこの割合になるというのではなく、偏りがあるということです。

ですから、どこに集中する必要があるかを知るべきですし、必ずしもやった分だけ成果があがるわけではないということです。

この考え方は知っておくべきですね。

5 楽して幸福を手に入れる80対20の法則生活実践編

前作は仕事において「80対20の法則」があてはまるというもので、今作はそれを自身の生活にも取り入れてみようというものです。

人生で重要な分野にこの法則をあてはめ、どのようにしていったらよいか書かれています。

  1. 自分自身
  2. 仕事と成功
  3. お金
  4. 人間関係
  5. シンプルな生活

より少ない労力でより大きな成果を手に入れるために、さまざまなワークも用意されています。

6 マニャーナの法則

新しいタスク管理の手法です。

従来の時間管理ではこなしきれない仕事をどうやってこなしていくかについて考えています。

「クローズ・リスト」(タスクを増やさない)を使うことで、仕事を明日に回し、今日できるものだけを終わらせるという手法です。

また、「ファースト・タスク」(毎日一番はじめにすること)により、最も大切なことを進めていくことも述べています。

7 クラウド時代のタスク管理の技術

タスク管理の通称「青本」と呼ばれるバイブルです。

タスク管理システムについて、実例を交え、著者がどう使っているかを述べています。

複雑かと思いきや、思想としてはシンプルであり、それぞれのツールに役割を持たし、それを徹底して回していく方法です。

時間を見積もった上で、どのように組み替えていくか。そこに神髄が見られます。これをマネしろというのはさすがに難しいですね。

8 スマホ時代のタスク管理「超」入門

こちらは通称「白本」と呼ばれる本です。

前作が難しすぎたということで、今作は優しく噛み砕いた作りになっています。

1つのタスクに行動は1つであり、動詞で終わらせるようにすると、実行しやすい。

チェックリストは、料理のレシピみたいなもの。

など、参考になる部分が多いです。

9 なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?

仕事が時間内に終わらない理由を突き詰めて述べてあります。

そこから「タスクシュート式」のタスク管理術を提唱しています。

タスクの時間の見積もるとはどういうことかについて詳しく書かれていますし、予実管理がいかに大切かわかります。

10 フォーカル・ポイント

仕事だけでなく、人生や健康・お金などについて、どのようにして成功に導くかというものです。

自分のフォーカル・ポイント(焦点)を見つけることで、人生にレバレッジ(てこ)をかける思考方法です。

ワークもたくさんありますし、考えることは多く、非常に濃い本です。

11 減らす技術

GTDの思想もありつつ、より少ないことはより良いことということで、現代の洪水のように溢れ来る情報や仕事をいかに自分でコントロールするかについて述べています。

1日の最初にはMIT(最も重要なこと)を実行することなど、シンプルにする小さな習慣をぐるぐる回していこうというものです。

12 ワン・シング

大切なのは一点集中。

いかに重要なことに集中するかが大切です。

タスクリストにチェックを入れることに快感を覚え、そのゲームにはまってしまってはいけません。

自分にとって本当に大切なことを、自分に対して問うことで、その一点集中すべき1つのことを見つけ出します。

13 エッセンシャル思考

エッセンスとは「本質」のこと。本質思考ともいうべきでしょうか。

『ワン・シング』をさらに詳しく解説したような本ですが、「より少なく、しかし、より良く」するために大多数の瑣末なものを容赦なく切り捨てることが大切です。

非エッセンシャル思考とエッセンシャル思考の違いをわかりやすく説明し、どうすれば自分のエネルギーを重要なところに集中できるかを述べています。

「多くのものには価値がない」というのは、現代において、情報、やるべきことが増え続けるなかで大切な考えではないでしょうか。

14 経営者の条件

経営の父、ピーター・ドラッカーの著書です。

知識労働者にとってどうすれば成果をあげられるかを述べた本ですが、タスク管理において参考になるのが、第2章「汝の時間を知れ」と第5章「最も重要なことに集中せよ」です。

特に時間については、原理原則ともいえる話です。時間は普遍的な制約条件であり、貯めておくことはできず、常に不足するものです。時間に対する愛情ある配慮が必要だとも。

時間管理の基本は、時間を

  1. 記録する
  2. 整理する
  3. まとめる

この3段階のプロセスです。

記録の方法については、自由だとも述べています。当時は紙に書くことしかなかったので、本人が残すか秘書に残してもらうかくらいしか選択肢がなかったのでしょう。

いずれにしても肝心なのが、リアルタイムに記録することです。記憶に頼ってしまうと、ほとんどの人が見込み違いなことになってしまうわけです。

そこから時間の浪費となるものを見つけていき、自分は本当に価値のあることに取り組むことで成果をあげる人間になると締めています。

15 7つの習慣

世界的なベストセラーですね。

第三の習慣「重要事項を優先する」で、重要度と緊急度の時間管理のマトリックスを提唱しています。これはいまや誰もが知っている有名なことではないでしょうか。

自分の役割に応じてやるべきことを割り振っていくのですが、目的を持って始めることを忘れてはいけません。

自分はどうなりたいのか、どうありたいのか、それを考えた上で、緊急じゃないけど重要なことに取り組んでいくことが、最終的な目的地に辿り着いたときに「こんなはずじゃなかった」をなくすために大切です。

おわりに

タスク管理の参考書籍といっても、思想的なものからテクニック的なものまで様々あります。

テクニックについては、こういうやり方もあるくらいを知っておけばいいと思いますし、最近ではいろんなツールが出ています。

正直、どれを使ってもいいと思いますし、これじゃないとタスク管理ができないものもないでしょう。

究極的には紙でもできるわけですし。

自分の中に落とし込んでいきたいのが、思想的な部分です。

自分にとって最も大切なことは何か。

この問いに答え続けていくことが非常に重要です。仕事においては、雑多な仕事が舞い込むことが多いですが、それを断るわけにもいかないことも多いでしょう。

そんなときにタスク管理で効率的にこなしていくべきです。

それ意外の部分について、自分の裁量でできる部分については、答えをもっておいて、その分野に取り組んでいく。それを見つけるのもタスク管理をするべき理由なんだと思います。

あまり力技でやっても、消耗してしまうだけですので、自分にできる範囲で肩ひじ張らず気楽にやっていった方がいいですね。

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