親指シフトというキーボードの入力方法があります。
ローマ字入力でもかな入力でもない第三の入力方法。達人の域に達するとローマ字入力の2倍で入力できるとか。
ぼくの場合、1日10分の練習で配列表を見ずに打てるようになったのが3か月、ローマ字入力の文字数を超えたのが1年でした。
導入してから2年ちょっと経ちましたが、いまではローマ字入力の1.2〜1.3倍で入力できるようになりました。
今では完全に親指シフトで入力しています。まだ入力を間違えることもあるので、まだまだ練習が必要だなと感じると同時に、伸びしろがあると思っています。
親指シフトとの出会い
ぼくが親指シフトの存在を知ったのは勝間和代さんの本を読んだから。
本の中で親指シフトについて触れられていて、ローマ字入力の1.7〜1.8倍になると書いてあって、すごいなぁと思ったのですが、当時は専用のキーボードじゃないとダメだと思い込んでいたのでスルーしてしまったんですね。
それから数年後、立花さんのブログで親指シフトについて書かれていたので、調べてみると自分のパソコンでもできるということがわかりました。
あとはやるだけです。どれくらい時間がかかるかわかりませんし、上手くなるかどうかもわかりません。
しかし、とりあえずやってみようということで導入することにしました。
親指シフト導入
最初のひと文字でつまずきました。50音順に練習していこうと思い、「あ行」から始めるわけですが、そもそも「あ」が同時打鍵。
この同時打鍵は慣れないと、意図した文字を打てない。「あ」と打とうと思ってもタイミングが合わず「し」になってしまうんですね。
この同時打鍵の感覚、リズムを習得するのに結構時間を要しました。
印刷した配列表を見ながら練習していくわけですが、最初はあ行の5文字を入力するだけで1分以上かかりました。
キーを探しながら入力するので時間がかかる。どれだけ時間がかかるんだと。1週間に一行ずつ覚えていこうと思い、少しずつ練習をしていきました。
ひたすら「あああああ」「いいいいい」「ううううう」って頭の中で唱えながら、ひたすらこの文字はこのキーだと体に染み込ませるように打っていきました。
今度は「な」行以降で複雑になってくるんですね。同時打鍵が増えるので。この同時打鍵のキーを体で覚えるのに苦労しました。
左右のシフトもありつつ、単独打鍵もありつつ、配列を覚えるのは本当に体に染みこませる以外の何ものでもありませんでした。
半濁音まで含めてキー配列を覚えて、配列シートを捨てたのは3か月くらい経ってからです。
ここで自分の名前や住所、よく使う単語などを繰り返して入力し体に覚え込ませました。
ここから10分間で何文字入力できるかに挑戦していきました。
自分の頭で文章を考えながら入力すると、なかなか打てませんでしたので、書籍の文章を見ながら入力していきました。
最初は10分間で100文字も打てませんでした。
練習すればするほど上達する
毎日10分間、仕事が始まる前に練習しました。最初はなかなか上達しなかったのですが、やればやるほど入力できる文字数増えていく。
脳内のシナプスが結合されるというのはこのことかというくらい、みるみる上達していきました。
停滞する時期もあるのですが、それを過ぎるとぐんと入力文字数が増える。その繰り返しでした。
ローマ字入力の8割くらいを過ぎたあたりで、完全に親指シフトに移行しました。つまり、仕事中も親指シフトを使うわけです。
当然、8割ですからそこまで速くない。だから、歯がゆい思いをします。
ちょっと仕事が遅くなりましたが、親指シフトで入力すればするほど上手になるのがわかります。
おわりに
もし親指シフトをやってみようか迷っているんだったら、絶対にやったほうがいいです。やって後悔するものではありません。
ローマ字入力よりも速く打てるとか、指が喋るように打てるとかいわれていますが、ぼくが感じるのは「すごくラク」ということです。
ひらがな1文字を打つのにキー1つ打つだけで良いっていうのはすごくラクです。快適ですね。
まだまだ、打ち間違えることもあるので、ひたすら練習です。特に普段使わない単語は少し止まってしまいます。
やればやっただけ上手くなるので、成長を実感できます。何かしらの成功体験がほしいというときにもおすすめです。