本を読んでも内容を忘れてしまう。
読んでいるときには新しい発見をし、良い本だなと思っても、読み終わって本棚に戻してしまうと、何日か後にはその内容を忘れてしまう。
そんなことって多いですよね。
どうしたら読んだ本の内容を覚えたままでいることができるのか。
それを解決するための本『読んだら忘れない読書術』を読みましたので紹介します。
読んだら忘れない読書術
アウトプットをくり返す
そもそも人間は「忘れる動物」といわれているくらいですから、簡単には本の内容を覚えておくことはできません。どうしても忘れてしまいます。人間の脳は、生存に関わる重要な情報以外は忘れるようにできているからです。
ここで大切なのが、一度しか利用されないことは忘れるのですが、何度も利用される情報は記憶に残るということです。何度も利用される情報というのは、脳が「これは大切なことだ」と認識するからです。
そのため、本書で勧めているのが、1週間に3回アウトプットすることです。定期的にアウトプットすることで記憶に定着しやすくなります。
具体的なアウトプット方法としては4つあります。
- 本を読みながらメモをとる
- 本の内容を人に話す
- 本の感想をSNSでシェアする
- メルマガなどに書評を書く
これらを一気にやるのではなく、ある程度の間隔を持たせることで、本の内容を覚えやすくなります。
スキマ時間を活用して集中する
何時間ものまとまった時間よりも、15分程度のスキマ時間の方が人間は集中できるものです。人間の脳が集中できるのは最大でも90分といわれています。
15分が人間が極めて高い集中力を維持できる時間だそうです。こうやって制限時間があると緊張感を持つことにより、より集中して読むことができますので、内容を覚えやすくなります。
さらに、最初の5分、最後の5分が最も集中できます。「さあやるぞ」という最初の頑張りと、「もうひと踏ん張り」の最後の頑張りです。
まとまった時間をとるよりも、短い時間をくり返した方がより記憶力の高い状態で読書になります。
おわりに
くり返しますが、人間は忘れる動物ですから、1回で物事を簡単に覚えるようにはできていません。
ですから、覚えたいことであれば反復するしかないわけです。
確かに中学生や高校生のころ、英単語を覚えるために、何回も書いたり、音読したりをくり返して覚えたものです。
不思議なことに、大人になったいまでも、英単語は書くことができます。やはりこれはくり返しの賜物なのでしょう。
この『読んだら忘れない読書術』は、読書が習慣になっておらず、「読書術」なる本を読んだことがなくて、これから本を読みたいと思っている人にはおすすめできる本ですよ。