新しいことを習慣化するためには3週間(21日)や1か月の期間が必要だと言われています。
しかし同時に、「三日坊主」という言葉があるように、3日間やっただけでその後が続かないことも多いです。
それくらい新しいことを習慣化するというのは難しいんですね。
「習慣は人をつくる」「習慣は第二の天性」といわれるくらい習慣というのは大切ですが、多くの人が挫折してしまう。
ぼく自身も良い習慣を身につけたいと思い、いろいろ試行錯誤しながらやっています。
今日はいままでの経験を踏まえ、習慣化のための1つのポイントを書いてみようと思います。
習慣化のポイントは1週間踏ん張ること
ポイントは1週間だけ踏ん張ること。歯を食いしばって、這いつくばってでも、なんとかこの1週間だけ続けること。これに尽きます。
この「1週間」という期間が、長すぎず短すぎず、習慣化するにはちょうどいい期間だと実感しています。
最初からずっと続けようとするとつまずく
「習慣化するぞ」と思い立つはいいのですが、最初から3週間や1か月間続けようと思うと挫折してしまいます。ましてや、これから一生続けるなんて思うとうんざりしてしまいます。
さらに、いままで行っていなかった行動を始めて、そして継続するわけですから、あまり長いスパンで継続しようと思うと今日が疎かになってしまうんですね。
ダイエットをしようと思っても「今日くらいはいいか」とお菓子に手を伸ばしてしまったり、英語の勉強をしようとしても「また明日やればいいか」とサボったりしてしまうわけです。
最初から3週間や1か月間続けることを目標にしてしまうと、「1/21日」や「1/30日」になってしまい、1日の重要度が薄まってしまいます。
あとこんなにたくさん日数があるのだから「まあいいか」「明日やろう」となって結局続かないわけです。
しかし、この1日をやるかどうかが習慣化の要なんです。
1週間だとなんとか踏ん張れる
三日坊主という言葉があるように、人間は3日くらいが限度なわけです。その次が続かない。つまりここが大きなハードルということです。でも3日間くらいだったらなんとか続けられるわけです。
だから重要なのが、4日目にやるかどうかに懸かっているということです。
ここに全神経を集中させる。薄まった1日をないがしろにするのではなく、今日しかないという意気込みでやる。
具体的には手帳のウィークリーページなどを使って1週間分の「○×」を記録していきます。iPhoneのアプリでもよいでしょう。
1週間だと7日しかありませんから、4日目にやれば1週間の過半数になるので、半分以上できたんだと達成感が生まれます。
あとはこの1週間単位の繰り返しになります。これをひたすら繰り返すだけです。
1週間単位で考えると修正が容易になる
1週間という比較的短いスパンで考えると修正が容易です。
半分の4日間以上できるのが理想ですが、もし3日間しかできなかったとしたら、どうすれば1日でも増やすことができないかを考えるわけです。
そうすると習慣化しようとしている行動について、時間帯が悪い、そもそもやる時間が決まっていない、方法が悪いなどの原因がわかるわけです。つまり反省すべき点、改善すべき点が見つかります。
1週間を振り返ったときにできなかった理由がわかるので、それを翌週の中で改善していく。1週間はあっという間ですから、このサイクルを回すことに集中していくと、少しずつできた日数が増えていきます。
だんだんできた日数が増えてくると、今度は7日間全部やってみようとなります。
あとはひたすらこの繰り返しですね。できなかった理由を突き詰めてどうすればいいか考える。これが1か月間だとサイクルが長すぎて、もういいやと挫折してしまうんです。
ですが1週間サイクルだとチャレンジの回数が多いのでそれだけ改善するチャンスが生まれてきます。
1週間単位を繰り返すことが習慣化への近道
今回のことは、週次レビューをやっているときに気がついたものです。多くの人は、5日間働いて2日間休むというサイクルが定着しているわけですから、この1週間単位で物事を考えるというのがしっくりきます。
ここに習慣化のポイントがあるのではないかと思うようになりました。
まずは1週間やり続けることに全神経を集中させる。習慣化というと意志ではなく仕組みをつくるというのが、習慣に関する本の最近の主流です。
しかし、仕組みなんて簡単につくれませんし、いままでの長い人生の中でやってこなかったことを実行し、続けるわけですから、最初は絶対に意志が必要です。
仕組みは走りながらつくる。今回の例でいうと1週間のサイクルを回しながら、時間帯、方法、道具など自分なりに上手いやり方を考えるわけです。
そして、なんとか1週間踏ん張ることを繰り返す。振り返ったときに「あっ、1か月間できてる」ってなるんですね。3週間や1か月続けるなんてことは忘れているわけです。ひたすら1週間にフォーカスする。
ぼくの場合、今週だけやろうと思い、全神経を集中させることで、早起き、ブログ執筆、ランニングなど良い習慣を身につけることができました。
これが最初から長期間継続するつもりでいたら挫折していたでしょう。
最初から習慣化しようとすると挫折しますが、1週間単位だと意外とできるものです。そして気づいたら習慣化されていた。これが本来の習慣化のあるべき姿なんです。
これが慣れてくれば、自分のリズムとタイミングをつかむことができたら、1か月の比較的長いスパンでも余裕が出てきます。手帳のマンスリーページを見て計画を立てることも可能になるでしょう。