定時で帰っていても仕事の成果をあげている。どんな職場でもそんな人が1人くらいはいるものです。
それって理想的な働き方ですよね。
それに対して、いつも「忙しい、忙しい」と言っている割に成果があがらない。そんな人もいます。
その違いは何なのでしょうか。生まれつきの才能でしょうか。
それは「時間の本当の価値」を知っているかどうか。そして「時間のつかい方」が上手いかどうか。これに尽きます。
より短い時間で成果をあげられるので給料が上がると説く本があります。
それがブログ「EX-IT」を運営している井ノ上陽一さんの著書『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!』です。
本書は「お金を増やすための時間術」として、主な3つの方法を述べています。
さらに、その中にもいろいろなテクニックが紹介されています。
時間管理において参考になる部分が多かったので紹介してみたいと思います。
時間を圧縮せよ!『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!』
目次
Chapter1 時間とお金、どっちが大事?
Chapter2 付け入る「スキ」を見つける時間管理術
Chapter3 時間を制限する
Chapter4 時間をずらす
Chapter5 スピードを加速させる
Chapter6 残業せずに給料が上がる人になる8つの習慣
1.時間を制限する
時間に関してまず認識しなければならないことが、時間は有限であることです。
1日24時間というのは決まっていますし、人間の命はいつか終わりを告げることが決まっています。これは変えられない事実ですね。
ですから、時間は有限であることを実感するために、あえて時間を制限するようにします。
時間が限られていると意識するだけで、人は集中するようになるものです。
お金といっしょで、財布の中の残金が少なくなると、モノを買うときに慎重になりますよね。
そのための第一歩が「マイルール」を決めることです。
ルールと聞くと縛られていると感じるかもしれませんが、ルールがなければ逆に時間に縛られることになってしまいます。
いつも人からの依頼はありますし、やらなければならないことを際限なく片っ端からやっていては、いつも忙しいだけです。
ですから、マイルールを決めることは、自分で自分の時間をコントロールすることにつながります。
やること・やらないことを決め、それを日課とし、習慣化につなげます。
そうやって時間を制限することで、より時間の価値を実感することができます。
また、時間そのものを制限する必要があります。
25分の仕事・5分の休憩を繰り返すことで有名な「ポモドーロテクニック」を活用し、制限時間を設けることで、より集中力を高めることができます。
2.時間をずらす
多くの人は時間の本当の価値を知りません。そんな人たちと同じような時間のつかい方をしていても稼げる人にはなりませんよね。
ですから、人と違う時間のつかい方をする必要があります。
その1つが時間をずらすことです。
その代表的な方法が朝型の生活に切り替えることです。つまり早起きですね。
夜だと残業や飲み会がありますから、自分の自由な時間として活用するのは難しいものです。
しかし、朝なら仕事も飲み会もありませんし、電話もかかってきません。この時間を活用するわけです。
朝に勉強や読書、運動やスキルアップなどをすることで、自分自身の価値を高めることができます。
こうやって朝型の生活を中心に置くことで、飲み会など夜のムダな活動を制限することにつながるので好循環を生み出すことができます。
3.スピードを加速させる
スピードを加速させ、時間の密度を高めるための最たる例がITを最大限に活用することです。
現代の仕事にパソコンは欠かせませんから、そのスキルをアップすることで効率化を図ります。
ショートカットキーや、タッチタイピング、各種アプリを使いこなすことで大幅な時間短縮が望めます。
これらのスキルは一朝一夕では身につきませんが、日頃から少しずつトレーニングしていくことで、少しずつですが効率を上げることができます。
ぼく自身、親指シフトを習得してからというもの、キーボードで文章を打つスピードはかなりアップしました。
普通のローマ字入力の1.3倍以上になっています。まだまだ入力間違いをすることがあるので、改善していけばもっと速くなりそうです。
また、スピードを加速させるためには、ミスをなくすことも忘れてはいけません。
そこで活用したいのがチェックリストです。
仕事でやることを分解してリストにすることで、次に同じ仕事をするときにゼロから考える必要がありませんし、ヌケ・モレもなくなります。
さらに、使うたびに改善し続けていくことで、より洗練されたチェックリストとなります。
チェックリストをいろいろな場面で活用することで、ミスなく、スピードも高めることができ、速く正確な人になれます。
時間を圧縮しようぜ!
また、他にもカレンダーを見ずに日付を書くという方法も紹介されていました。これはなるほど!と思いました。
普段は時間のことなど意識していませんから、今日が何月何日ということを忘れてしまいがちです。
ぼくも書類に日付を書くときに、思わず腕時計やiPhoneを見てしまうことがあります。
時間を意識する、時間の感覚を研ぎ澄ませるために、ここらへんは意識していきたいところですね。
1日24時間というのは決まっています。時間を増やすことはできません。
しかし、本書で紹介している3つの方法を実践することで、時間の密度を高めることはできます。
時間を圧縮するといえるのかもしれません。
- 時間を制限する
- 時間をずらす
- スピードを加速させる
同じ1つの仕事をこなすとしても、より短い時間で終わらせることで、時間単価が上がることになりますから、実質的な給料アップになります。
また、本書で紹介しているテクニックを実践することで、より成果をあげることができるようになりますし、その結果、昇進するなどして給料アップにつながるかもしれません。
そのためにも、時間の感覚を研ぎ澄ませることで、時間の本当の価値に気づく必要があります。ここが出発点ですね。
とても参考になる良い本でした。