ブログを書くことは創作活動だと思っています。どうやって記事を考え出すかってとても大事です。
でも、いいアイデアってそう簡単には思いつきません。そんな悩める人にピッタリの本を読みました!
それが『クリエイティブの授業』です。
人生をクリエイティブに生きるために10の原則を教えてくれる本です。
著者のオースティン・クレオンは、作家、アーティストであり、新聞を黒塗りにして詩を綴るという斬新なアイデアでアメリカで有名になった人です。
そんな著者が、過去の自分に向けて語りかけるようにアドバイスしているのが本書です。
このアドバイスは、ものづくりをしている人だけでなく、人生を生きる上で、誰にも当てはまるものじゃないかということです。
10の原則
- アーティストのように盗め!
- 自分探しはあと回し
- 自分の読みたい本を書こう
- 手を使おう
- 本業以外も大切に
- いいものつくって、みんなと共有
- 場所にこだわらない
- 他人には親切に(世界は小さい町だ)
- 平凡に生きよう(仕事がはかどる唯一の道だ)
- 創造力は引き算だ
ぼくが印象的に感じた3つを紹介します。
盗む
クリエイターであれば、オリジナルなものが求められるわけですが、オリジナルなんてないとばっさり切り捨てています。
一流のアーティストなら、無から生まれるものなんて何もないと知っている。創作作品には必ずベースがある。100パーセント”オリジナル”なものなんてないんだ。(P.15)
確かに、自分が思いついたアイデアなんて、世界中ですでに誰かが思いついたものかもしれません。
ただ、自分が知らないだけなんですね。
だから、著者は「盗め」と言っています。
それは、盗作をしろというわけではなく、自分が良いと思った作品の良いところをコピーするということです。
常にペンとノートを持ち歩いて、盗む価値のあるものを探し、書き留めようと言っています。
ただ盗むだけじゃなく、その中にある本質を理解することが大切だとも述べています。
ただパクっただけじゃ自分の身になりませんので、どういうところがいいのかその中身まで踏み込む必要があるということです。
それを知ることで自分のものにできるということです。
手を使う
デジタル全盛の時代でも、パソコンの前に座っているだけではいい作品は作れないと言っています。
頭だけで作った作品なんて、ちっともよくない。一流のミュージシャンのショーを見てほしい。一流のリーダーのスピーチを見てほしい。その意味がわかるはずだ。(P.62)
五感を使って作業することで、作品の質も上がると言います。
最終的なアウトプットの作業をパソコンでするにしても、アイデアを生み出すのは間違いなく身体を使っているときだということです。
ぼくも手書きすることが好きで、いろいろ考えるときは、ノートに書き出したりします。
確かにキーボードで打つ方が早いですが、手書きの方が頭を使っている感覚になります。
引き算
創造力は引き算だと言います。
情報過多な現代社会で成功するのは、どんな人だろうか?それは、何を捨てるかを見極め、自分にとって本当に大事なものだけに集中できる人だろう。人は可能性が無限にあると、身動きが取れなくなる。何をしてもいいと言われると、足がすくんでいまうんだ。(P.145)
何もかも含んでいると面白くなくなってしまいますが、尖った部分があると面白いと感じます。
どれだけムダなものを捨てることができるかということです。
結局のところ、創造力というのは、何を創るかだけじゃない。何を捨てるかでもあるのだ。(P.148)
本の中にも紹介してあるNewspaper Blackoutがまさにそうじゃないでしょうか。
新聞にあるたくさんの文字を黒で塗りつぶして、言葉を浮かび上がらせて詩にしてしまう。
文字を捨てることで、言いたいメッセージを表現する。
まさに引き算ということです。
まとめ
新しい発想を生み出すには何かを教えてくれる本ですし、ブログを書く際にも通用するアイデアも多くありました。
最初は、自分の憧れる人をマネすることから入るのもアリだということです。いいところを盗んで自分のものにする。それを繰り返すことで、自分のスタイルができてくるのではないでしょうか。
また、パソコンの前でカタカタするだけでなく、自分の身体を使って体験してみる必要もあります。
やっぱり、自分自身が経験しないと、良い記事って書けないんだと思います。
また、「いいものつくって、みんなと共有」というのがありますが、まさにブログのことじゃないかとも思います。
自分が伝えたいことをブログに書いて、人に知ってもらう。いい記事を書いて、みんなとシェアする。それが大事ってことです。
「自分が読みたい本を書く」というのもあり、これもブログに当てはまると思いました。
自分でどんなブログが好きが考えたときに、自分がそれを書いてしまえばいいです。
思わず自分が読み返したくなるような記事を書いていくって大事だと感じました。
文字数も多くなく、語りかけてくれるようにメッセージ性のある本でとても読みやすいです。
正方形の形をしていて、とても変わっていますし、本のデザインも緑を使っていて、Evernoteっぽいところも好きです。
発想するために読んではいかかでしょうか。