世の中にはたくさん本があります。
魅力的なタイトルの本や、人がおすすめしている本、自分が学んでみたい分野の本など、数えればキリがありません。
書店に行けば、興味があるものを片っ端から買ったり、ネットでおすすめの本が紹介されていたら、Amazonでポチッとやったり。
いつの間にか読んでない本が増え、本棚を見返せば、随分前に買ったのに、いまだに読んでいない本がたまっている。
いわゆる「積ん読」という状態になってしまいます。
ぼく自身、過去に積ん読が数十冊あり、達人の域にまで達していたわけですが、いまでは見事に解消することができました。
今回はそのコツを書いてみたいと思います。
未読本は思いきって捨てる
いま読んでいない本は思いきって捨ててしまいます。
そうです、「いつか読もう」と思っているその未読本たちです。一旦リセットしてしまうのです。
「いつか読める」と思うのは、未来の自分に期待している証拠なんですね。きっと未来の自分には本を読む時間があると。
でも実際にはどうでしょうか。
未来の自分の状況も大して変わっていないという現実。未来の自分もいまの自分と同じくらいなんですね。
いまの自分というのは、過去の自分から見た未来の自分であるわけですが、いまだに未読本がある。
つまり、過去の自分の期待に応えることができていない状態です。ですからここは現実を受け入れましょう。
いつか読むかもしれないの「いつか」は永遠にやってきません。
人に薦められた本であっても、ずっと読もうと思っていた本であっても、一度読みどきを逃してしまった本は、この際、すっぱりあきらめましょう。買ったそのときは読みたいと思ったのかもしれませんが、結局、読む必要はなかったということを教えてくれたのがその本の役割だったのです。途中まで読んだ本も最後まで読みきる必要はありません。その本の役割は途中まで読むことだったのです。
『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵著
今後、未読本が減る可能性はほとんど無いということですね。
積ん読を読んで減らすことはかなり困難ですから、この際思いきって捨ててしまうことをおすすめします。
本は1冊ずつ買う
次のステップは重要なポイントになります。そもそもの積ん読の元凶とも言える部分です。
本は必ず1冊ずつ購入すること。
積ん読になる原因は、自分が読める量を超えた本を買ってしまうからです。
1週間に1冊しか読むことができない時間の使い方であるにもかかわらず、1週間に2冊以上買っていては、当然積ん読になります。
1週間に2冊読む生活スタイルに持っていくことは難しいです。それができれば積ん読にはなっていないはずですからね。
だからこそ最小限の1冊だけを買うことです。
書店では、タイトルに釣られていろいろ手を出しそうになりますし、Amazonだとカンタンにクリックしてしまいがちです。
ですがここはガマンガマン。1冊ずつ買うことを徹底しましょう。まずはその本とじっくり向き合う意識を持つことが大切です。
「ピカチュウ、きみに決めた!」くらいのテンションです。
では、こんまり先生が言われていた「読みどき」とはいつのことなのでしょうか。
買った瞬間に読む
それは、その本を買った瞬間が一番読みたいときです。
「読みたいっ」と思って本を購入し、「これからいよいよ読めるぞ」と思える瞬間だからです。一番ワクワクする瞬間。
この一番の読みどきを逃した本は、本に対する熱が冷めてしまい、積ん読になってしまいがちです。本を買って所有したがために、「買ったからいつでも読める」と満足してしまうからです。
だから、この一番の読みどきを逃さないようにしなければなりません。そのためには、できるだけすぐに読むことです。
家に帰る前にカフェなどに寄って数ページ読むわけです。最近では書店にカフェスペースが併設されているところも増えてきました。
全部を読み切る必要はないですが、読まずに本棚に収めたが最後、積ん読になってしまう可能性が非常に高いです。
Amazonで注文した場合、家に届いて封筒や箱から出した瞬間に数ページ読むようにします。「届いた、今度ゆっくり読もう」と本棚に収めないことです。
家のテーブルなどの上に置いたままにしておくと、ちょっとしたときにページを開くことができます。
「さぁ、これから本を読むぞ」なんて意気込んで、お茶を淹れ、和菓子を用意して読もうなんてしていたらなかなか読めませんよね。
本棚に収めないことで読みやすくなります。ちょっとずつ読み進めていくことが大切です。
おわりに
- 未読本はすべて捨てる
- 1冊ずつ買う
- すぐに読む
これが積ん読をしないためのコツです。
ぼく自身、積ん読が当たり前のようになっていたので、昨年末に思い切って未読本をすべて捨ててしまいました。
それを機に1冊ずつ購入するようにして、ちゃんと読んでから次の本を買うようにしています。こうすれば積ん読になりません。
もちろん、買ったはいいけど、いまの自分には合わないと思った本は、無理に読む必要はありません。
本のレベルが高すぎて、いまの自分には難しいと感じたなら、即刻やめるべきです。無理やり本を読んでも楽しくないですからね。
積ん読しないと、未読本がたまっていくストレスや、本を読まなければというプレッシャーもありません。
こうやって1冊ずつじっくり本を読んでいくと、1冊の本と向き合うことになるので読書を楽しめますよ。