日々仕事をしていれば、さまざまな問題が舞い降りてきます。長時間労働が続く、ここの部署が問題、成果があがらないなど、課題山積とはまさにこのことです。それを解決するのが仕事だといえますね。
もちろん、仕事だけでなく日常生活でも問題は起こります。お金や健康など、大小数えればキリがありません。
そんな問題に対してどう対処するか、それが「問題解決」というものです。
書店に行けば、コンサルタントなどが書いた「問題解決」に関する本が山ほどあります。これだけで1つの専門分野といえるくらいです。
ぼくは最近まで特に意識せずに過ごしてきたので、問題解決についていまいち理解できておらず、いままで「問題」といわれることが起きたときは、その場で「どう対応するべきか」を考え対処してきました。
ここで1冊本を読んでおこうと思って手に取った本が、まさに「問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術」という本でした。
最初の数ページしか読んでいませんが、目からウロコとはまさにこのことで、いまで自分がやっていたことが正しくなかったということに気がつきました。
問題解決のためには「Where・Why・How」の3ステップが大切だったんです。
知らないと損する問題解決のための3ステップ
1.Where…問題がどこにあるのか
まず最初にやることは、問題が「どこに」あるのかを絞り込むことです。
問題が漠然としたまま特定せずに対処しようとすると、打てる対策を片っ端からやる羽目に陥りますし、そもそもの対策が適切かどうかもわかりません。
それではいくらなんでも非効率ですし、問題解決にぶち当たるまで確信を持てずに進むことになります。
だから、問題がどこにあるのかを「どこだ、どこだ」と絞り込むわけです。
まずは、この「絞り込み」を最初にしなければなりません。
2.Why…その問題の原因は何か
次に、その問題がなぜ起こったのか、原因を深掘りしていきます。
「なぜなぜ5回」「Why×5」などで有名ですが、「なぜ」を繰り返すとこで、その原因を深く探っていきます。
1回だけだと、表面的な原因しか表われませんが、何回もやっていくことで、本当の理由まで辿り着くことができます。
原因を深く掘り下げていくことですね。
3.How…どう対処したらよいか
ここまでやって、ようやくどうやって対処するかを考えます。
問題の所在とそれに対する原因がはっきりしているので、かなりの高確率で解決につながる方法が出てきます。
ここが3ステップの最後なんですね。どうやって対処するかを最初に考えてしまうことを「How思考」といっています。
普通は最初にやってしまいそうですが、本書では「How思考の落とし穴」といっているくらい、やってはいけないことです。
勘や経験による思い込みなどから、無駄な対策を打ち続けることになってしまうからなんですね。
How思考の落とし穴にはまるな!
何か問題が起きたときに、「なぜこうなってしまったのか」と閉じた質問をするのではなく、「どうすればいい」と開いた質問をするべきだと考えていました。
しかし、本書を読んでそれは間違っていたと気づきました。
ただの「How思考」だったんですね。
そのやり方だと、闇夜の鉄砲を撃っているようなもので、まずヒットしません。数打ちゃ当たるの精神でも、何もやらないよりかはマシかもしれませんが、それだとあまりにも効率が悪い。
いろいろな方法が思いつけばいいのですが、最悪の場合、同じアプローチを続けることになり、一向に問題が解決しないままになります。
- Where…問題がどこにあるのか
- Why…その問題の原因は何か
- How…どう対処したらよいか
この3ステップを忘れずに、まずは問題の所在が「どこにあるか」を把握すること。
問題解決のためには、まずここが大事だということですね。
本書の最初しか読んでいませんが、最初から学ぶことがあったので続きを読むのが楽しみです。