「『3か月』の使い方で人生は変わる」という本を読みました。
「5か年計画」や「今年の目標」というものがあります。意識が高い人は一度は計画を立てたことがあるんではないでしょうか。
でもそれって続いたことがありますか?多くの場合、結局のところ続かなくて挫折したんじゃないでしょうか。
僕も毎年のように挫折してきました。目標の項目数が多かったり、どう見込んでも達成できそうになかったりして、途中からなかったことにして、どこかに葬り去っていました。
そしてまた新年に新しい目標を立てる。そんなことを繰り返してきました。
そんな僕には、この本がとてもキラキラ輝いて見えました。思わず手に取って読んでみたのですが、結論からいうと、なぜ「3か月」なのかは、著者のGoogleでの経験が元になっています。
1年や半年は長いけど、3か月であれば一定の成果を出すことができる。だから3か月間はテーマを決めて取り組め、ということです。
本の帯には「新しい時間術」と書かれているので、一見、タイムマネジメントの本だと思いうかもしませんが、時間管理の本というよりも「3か月」を軸とした「仕事術」に近い本だと感じました。
しかしながら、「今年の目標」というものに毎年のように挫折してきた僕には新たな発見がある本でした。
「3か月」を上手に使うことが成果につながる
3か月間は1つのテーマに取り組む
まず最初に肝に銘じなければならないのが、3か月間に取り組むテーマは1つに絞ることです。
3か月は90日間なので、始める段階では長いように感じるかもしれませんが、チャレンジを終えてみると意外とあっという間。
なので、同時並行で複数のテーマに取り組むのではなく、「これだ」というものに取り組むことでより成果を出しやすくなります。
もし、複数やってみたいことがあるのであれば、3か月ごとにテーマを変えることがおすすめ。まずは1つに絞ること。これ大事ですね。
確かに失敗するときというのは、いろいろ目移りしていろんなことに手を出してしまうときですよね。
目標は自分がコントロールできることにする
3か月は意外と短いので、目標は自分が頑張ればできることにします。外部要因によらないということですね。
例えば、「売り上げを10%伸ばす」いうのは自分以外の要因で変化するので、3か月の目標としては適しません。
「顧客への訪問を20件」であれば、自分さえ頑張れば達成できる目標ですので、3か月の目標設定しては適切です。自分がコントロールできること。これ大事。
生産性が高いことに集中する
事務作業などは頭で考えることなく、手を動かせばどんどんこなせるので充実感を得ることができます。
例えば、大量のメールが送られてくる場合、それをどんどん捌いていき、メールボックスを空することなどです。こういった作業は一見達成感があるように見えますが、何も成果を生み出さない生産性の低い作業です。でも充実感がある。
こういった生産性が低く充実感のある作業の錯覚に陥らない必要があります。はっきりと生産性が低い、と意識しなければならないということです。
僕自身、1日に数十件メールを捌いていますが、確かにどんどん手を動かしてきれいに整理されると気持ちがいいものです。でも、これって成果につながっていませんよね。
また、書類整理なんかもそうですね。労力をかける割に得られる成果は書類が整理されるだけです。何かインパクトにつながるものではありません。確かに言われるとハッとしますね。
まとめ
「時間術」の本といいながら、時間管理に関するところは、第5章のスケジューリングのところでちょろっと触れられています。その中身は「プランは行動できるレベルに落とし込むこと」や、「決めたことは必ず実行する」というものです。
しかしながら、半年とか1年とかの目標を設定するのではなく、まずは3か月のテーマを決めて一点集中で取り組む。そして3か月が経過するときに振り返ってみる。
基本的なこと、当たり前のことが書いてあるように思えて、目標管理に挫折してきた僕としては、目からウロコでした。
「3か月でいいんだ」と。
まずは3か月集中して取り組んでみることが大事ですね。