時間を投資して仕組みをつくれ!『レバレッジ時間術』本田直之著

レバレッジ時間術

どうも、うるふぁ(@urupha)です。

現代人は忙しい。

いつも仕事がいっぱいいっぱいで、自分の時間を持つこともままらない。そういった人は多いと思います。

実際ぼくの周りを見渡しても、当たり前のように残業をし、休日出勤も辞さない人は相当数います。それが成果に結びついているかといわれると正直わかりませんが、少なくとも理想的な働き方とはいえないようです。

きっちり定時に仕事を終え、プライベートなどの自分の時間も大切にしたい。

そんな状況を解決するための本が『レバレッジ時間術』です。

時間に対する考え方を変え、より少ない労力で最大限の成果を得るための方法が余すことなく書かれた良書です。

時間管理に関するバイブルといってもいいくらい素晴らしい本だったので紹介したいと思います。

時間を投資して仕組みをつくれ!『レバレッジ時間術』本田直之著

目次
第1章 時間も「投資」で増やす時代
第2章 成果はスケジュールリングで決まる
第3章 仕組み化・パターン化の絶大な効果
第4章 「Doing More With Less」の哲学
第5章 時間密度を高める「チリツモ」効果

あなたは本当に忙しいのか

本書の冒頭で問われていることが「あなたは本当に忙しいのか」ということです。

確かに、主観的には忙しいと感じているのかもしれません。しかし、世の中を見渡してみると上には上がいるものです。

大企業の重役や、ベンチャー企業の社長、一国の大統領など、自分よりも圧倒的に責任のある立場にいてもなお、多くの成果をあげている人は大勢います。

「忙しい」という言葉に甘えていませんか、と。

問題なのは、「忙しい」=「これ以上は何もできない」と思い込んでしまうことです。つまり、効率化する努力を放棄して、勝手に自分の限界を引き下げてしまうわけです。これでは、時間資産はできません。

(略)

そこで、もし「忙しい」と自認している人がいれば、ぜひ冷静に自問してみてください。その忙しさは、成功している企業の経営者を凌ぐほどでしょうか。あるいは一国の大統領や首相より時間に追われているでしょうか。
そう考えれば、「自分なんかまだまだ甘い」ことがよく分かります。

(略)

私の感覚で言えば、人が「忙しい」と感じるとき、まだ10倍程度の仕事はこなせると思います。かつて私がアメリカのビジネススクールで経験したように、信じられないほど膨大な課題に直面しても、考え方さえ変えることができれば、誰でも相応にクリアできるようになるものなのです。
だいたい、「忙」という字は「心を亡くす」と書きます。その意味でも、いい言葉ではありません。(P.22-23)

「忙しい」と感じることで思考停止に陥るわけです。一種の被害者意識というか無抵抗なままで自分ではどうすることもできないと感じ、それを組織のせいにして現状に甘んじてしまう。

本来であれば、時間を効率化するためにそこから工夫するべきなんですね。

大切なのは「忙しい」と感じたその先です。そのための発想が、時間を「消費」から「投資」することです。

「時間を投資する」とは仕組みをつくること

本書のタイトルに「レバレッジ」とついているわけですが、このレバレッジとは「てこ」を意味しており、本田さんはより少ない時間で大きな効果をあげることを「時間にレバレッジをかける」と呼んでいます。

時間にレバレッジをかけるとは、最初に時間に投資し、それを継続的に回収することで時間資産をつくることをいいます。

そのために「仕組み」をつくることに時間を割くことを提唱しています。

たとえば、毎週5時間ずつかかるルーチンワークがある場合、それを1年間こなせば約250時間になります。

しかし、その仕事を毎週1時間に抑えることができれば、年間50時間で済みます。

このルーチンワークを効率化するための仕組みづくりが時間を投資するということです。ここに時間を投下する。

こうすることで継続的に短い時間でこなせるようになるので、年間200時間を節約できるわけですから回収できたことになります。

このような仕組みづくりを最初にやっておくわけです。

仕組みづくりに欠かせない再現性の確保

仕組みとは、毎回やっても上手くできることを意味しています。

たとえば、いつもやっているルーチンワークが、たまたまその日だけ早く終わった。ラッキーといわんばかりにその次やったら2倍の時間がかかった。これでは仕組みができたとはいえません。

同じ仕事を毎回やっても上手くいくとは、再現性を持たせることです。

新しい方法を、自分の仕事の中に組み込み、毎回実行し続けられる再現性を持たせることが重要です。

アメリカに留学して分かったのですが、アメリカ人はこういうことが非常に得意です。彼らは常に物事を体系立てて考え、再現性を持たせようとしている。再現性を持たせられれば、人に教えることも可能になるので、単に個人レベルでなく、チームのメンバーの時間資産を増やすことにつながります。だから、アメリカ企業の組織の効率性はきわめて高いのです。
一方日本人は、再現性のあるやり方を体系立てて考える習慣があまりなく、仕事ができる・できないといったことも、個人の資質のみに負っている部分が多く見受けられます。日本の組織がよく非効率的と言われるのも、このあたりに原因があるのかもしれません。(P.40-41)

確かにぼくの周りの人を見渡しても、属人で仕事をやっているというのが非常に多いです。組織として仕事のやり方が徹底されていない。

良くいえば、個人の個性が出ているのでしょうが、仕事を組織でやっている以上、守るべきルールすらも不文律でやっているというのが往々にして見受けられます。

ゆえに、仕事ができる人は早く帰るのですが、できない人は非効率的な仕事の進め方をしてしまいがちです。

「仕事そのもの」は教え合って引き継がれるのですが、「仕事のやり方」に関しては誰も教えることなく、個人のいままでの環境でやってきたことを踏襲しているだけですから、矯正のしようがありませんね。

レバレッジ・スケジューリングとは

時間を投資するための具体的な方法として、本書ではレバレッジ・スケジューリングを提唱しています。

その柱になるのが次の3つです。

  1. 俯瞰逆算スケジュール
  2. 時間割
  3. タスクリスト

1.俯瞰逆算スケジュール

俯瞰逆算スケジュールとは、予定全体を俯瞰しつつ、ゴールから逆算してタスクを組み込んでいくことです。

普通のスケジュールであれば、とりあえず目の前の仕事を予定に組み込んでいく順行型ですが、それだと目の前の仕事に追われるだけで、大切な仕事に取り組むことができず、成果をあげにくいものです。

ですから、数か月先のゴールを設定した上で、そこから逆算して予定を組み、今日は何をするべきか、明日は何をするべきかを決めていきます。

2.時間割

まず大切なのが、自分の時間の使い方の分析です。家計簿で自分のお金の使い方を把握するように、時間家計簿で自分の使い方を把握します。

この時間家計簿から自分の時間割を作っていきます。

「時間割?そんな小学生みたいなことを」と思われるかもしれません。しかし、大人だからこそ時間割をつくるべきだといいます。

子ども時代を思い起こしてみてください。小学校、中学校と、みんな時間割にしたがって生活してきたはずです、好むと好まざるとにかかわらず、とりあえずチャイムが鳴れば席に着き、またチャイムが鳴れば教室を飛び出す。「1時間目は算数」「2時間目は国語」などとやることが決められているので、嫌いな科目でもやるしかない。それにより、飽きっぽい子どもや怠けやすい子どもも、それなりに規則正しい生活を送ることができます。
逆に「いつでも何でも自由に勉強していいよ」と言われれば、たいていの子はだらけてしまいます。好きな勉強は一生懸命するけれど、嫌いな勉強は何もしない。勉強嫌いな子なら、ひたすら遊んでしまうかもしれません。(P.86-87)

このようにあらかじめ生活のパターンが決められていた方が、人は動きやすいものです。これも仕組み化の1つですが、こうやって習慣に落とし込むことで勝手に体が動くようになります。

3.タスクリスト

そして最後がタスクリストを作ることです。

逆算したスケジュールから今日、具体的に何をやるべきかを落とし込んだものになります。ここには成果につながるものしか書き出しません。優先順位がすべてAランクだといいます。

またタスクリストと同時に重要なのがチェックリストを作ることです。これが仕組み化には欠かせません。

毎回やるような仕事については、手順を書き出してリストアップします。毎回ゼロからやっていたらその度に判断に迷ってしまいますが、こうやって最初に時間をかけてチェックリストを作ってしまえば、次回から使い回すだけで大幅に時間を効率化できます。

あとはチェックリストを使うたびにブラッシュアップしていくだけです。こうすることで再現性を持たせることができます。

自分の時間を自分でコントロールする

1日の時間は24時間と決まっていて、誰もが限られています。その限られた中で時間をどう使うかで成果は大きくことなります。

1日24時間という時間は、生まれたときから、誰に対しても平等に与えられています。それなのに、生活レベルが不平等になってしまうのには、何か理由があるのです。それに気づかなければ、毎日いたずらに忙しいだけで、自分のための時間も気力も体力もお金も、何も残らないまま人生が終わってしまいます。(P.29)

そこに必要なのが時間を投資するという発想。最初に時間をかけて仕組みをづくりをし、実際に仕事をするときには最短距離を突っ走る。そんなイメージです。

そして浮いた時間を使って新しい仕事や、さらなる仕組みづくりに取り組むことで好循環を生み出す。

これがレバレッジ時間術です。

毎日の生活が忙しいで済ませるのではなく、忙しいからこそ工夫して、どうやって自分の時間をコントロールできるようにするかがキモです。

あくまで時間は平等。

それをどう使うかは自分次第ということですね。