『「心」はあるのか』という、とても興味深いタイトルの本を読んだので紹介します。
「心」はあるのか
ぼくたちは何かあると簡単に「心の問題」と言ってしまいますが、本当に「心」はあるのでしょう。
さまざまな角度から考察したのが本書です。
心は実態としてありません。
「心理学」はどのように扱っているのでしょうか。
「心理学」といえども観察するのは「行動」です。
「心」は観察可能ではありませんので言葉から考えていきます。
ヴィトゲンシュタインの「言語ゲーム」から心について触れられています。
心は見えませんので「ある」と証明することはできません。
しかし、言葉や行動は観察可能です。
人間は言葉を使うから「心」があるように見えます。
感情があり、思考するからまるで「心」があるように感じる。
自分の「心」って何なんだろう。
そんな風に考えさせてくれる難しい本でした。