ぜひ読んでほしい!新入社員への推薦図書18冊

本

先日、職場の新入社員(50名程度)に研修を行う機会があり、その最後に推薦図書の一覧を配付しました。

ぼく自身読んでみて、とても影響を受けた本であり、できるだけ若いうちに読んでおいた方がいい。そんな本たちを紹介してみたいと思います。

新入社員への推薦図書18冊

1 働く君に贈る25の言葉

これから社会に出る甥に向けて書かれた手紙という形になっている本です。仕事に対する心構えから、基本的な仕事のやり方まで、働き始めるときに知っておくべきことが書かれています。著者の心優しい言葉に励まされるので、背中を押してくれる1冊になります。

2 ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

こちらも手紙という形になっています。息子が大学生のころから、父親の事業を継ぐところまで、ことあるごとに手紙を送っています。仕事だけに限らず、結婚や友人、お金のことなど、人生全般に関わることが書かれていて、著者の人生経験をなんとか息子に伝えたいという気持ちが伝わってきます。息子のことを心配しているからこそ、ときに厳しい言葉もあります。

3 志高く 孫正義正伝 新版

ソフトバンク創業者、孫正義社長の生い立ちから書かれています。高校時代に留学していますが、その勉強の鬼と化した姿。片時も教科書を放さず勉強したといいます。帰国後もその圧倒的な行動力で次々と事業を拡大していきます。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」に感銘を受け、「事をなす」と志を持つことの大切さは学ぶべきものがあります。ワクワクせずにはいられない1冊。

4 レバレッジ時間術

時間管理の基本について書かれています。締め切りから逆算する、時間割を作るなど、「忙しい」から脱却するための手法が書かれています。最初から自分なりに試行錯誤してもよいのですが、ある程度は人から学んだ上で、自分のオリジナルを追加した方がより良い仕事ができます。

5 「仕組み」仕事術

多くの仕事は同じ作業の繰り返しです。それを毎回毎回ゼロから試行錯誤していたら、とてもじゃないですが仕事は終わりません。そこで本書が勧めているのが「仕組み」を作ること。1つ1つの手順をリスト化することで効率良く、ミスなく仕事をすることができます。新入社員であれば、何もわからないところからスタートしますので、よりわかりやすいチェックリストを作ることができるのではないでしょうか。

6 仕事日記をつけよう

日記といえば、プライベートなものと思われるかもしれません。本書では仕事の日記を書くことを勧めています。ぼく自身の経験ですが、ミスしたこと、学んだことを書き残しておき、数か月後に読み返すと、少し前の自分はこんなことも知らなかったのか、こんな失敗をしたのかと、自分の成長を感じることができます。これがバカにできません。仕事に対するモチベーションがぐっと上がります。日々の仕事をやっていると、何をやったのかわからなかったり、やりがいを見出せずにいるものですが、こうやって書き記すだけで、毎日を充実させることができます。

7 夢をかなえるゾウ

夢をなくしたサラリーマンの青年のもとにやってきた、関西弁をしゃべる不思議なゾウの神様ガネーシャ。青年がガネーシャから出される課題をこなし、自分の夢に向かっていく話です。お金をもらうとは、相手を喜ばすことであり、それがサービスと呼ばれるものである。働くとはどういうことか、給料をもらうとはどういうことかが、とてもわかりやすく書かれています。楽しく読める1冊です。

8 日本でいちばん大切にしたい会社

「世のため人のために」働くとはどういうことかわかる1冊です。決して利益だけにとらわれず、社員を大切にし、お客さんを大切にしている「大切にしたい会社」が紹介されています。自分の仕事に誇りをもって働いている社員の姿に心打たれるものがあります。こんなふうに働きたいと思える1冊です。

9 女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法

これから大学受験を迎えるサヤカが、無期懲役に服している囚人と文通により勉強法を学ぶという実話。勉強法について書かれいてる本ですが、大人になっても継続すること、自分を律すること、自分を客観的に分析することなど、大切にしたいことが書かれています。99.9%の人間が自分に甘いと語っています。大人になっても、学び続けることの大切さを知ってほしいです。

10 仕事は楽しいかね?

仕事に対する考え方を変えてくれる本です。「試してみることに失敗はない」と作中の登場人物は語ります。仕事に慣れてくるとマンネリ化してしまいますが、本書を読むことでアイデアをもらうことができ、仕事のやり方を工夫してみようと思えるようになります。

11 嫌われる勇気

世界的に有名な心理学者アルフレッド・アドラーの心理学を青年と哲学者の対話という形で書き記した近年の大ベストセラー。幸せに生きるためにはどうしたらよいかについて書かれていますが、「幸せに働くため」と置き換えることもできます。人との関係がすべてであり、自分から積極的に関わっていくこと、他者に貢献することが幸福の源泉だと述べています。自分だけのことをやっていればよいのではなく、周りのために自分には何ができるかを考えて行動することが大切です。

12 自分の小さな「箱」から脱出する方法

人間関係を「箱」に例えて解説した本。自分の感情を裏切ることを「箱に入る」と表現しています。これが対人関係における問題の発端になります。相手が箱に入ったらどうするのか、箱から出るためにはどうしたらよいのか、順序立てて説明しているので、とてもわかりやすく納得できます。相手も自分と同じ1人の人間として対等に見る必要があると説いています。人間関係に悩んだときに読みたい1冊。

13 うまくいっている人の考え方

本書のテーマは「自尊心」。その自尊心を高めるための100の考え方が紹介されています。自尊心とは自分には価値があると思えること、自分は大切だと思えること。やりがいを持って仕事をしていくためには、とても大切な考え方ばかりです。

14 道をひらく

パナソニック(旧松下電器産業)の創業者松下幸之助の言葉です。見開き1ページで語られているのでどこからでも読めます。仕事に対して真摯に向き合う必要があり、背筋が伸びる言葉ばかりです。折りに触れて読み返したい1冊です。

15 生き方

人として何が大切なのか、どう生きるべきか、もはやバイブルと呼べる本です。仕事とは、自分の心を磨き、高めるものだと説いています。『道をひらく』と同様に、仕事に対して真摯に取り組むべきだと教えてくれます。可燃性、不燃性ではなく、自らが燃える「自燃性」の人間であれ、というのはとても大切な考え方です。

16 経営者の条件

経営学の父と呼ばれたピーター・ドラッカーの本です。現代の多くの職業が知識労働者であり、本書では全ての知識労働者がエグゼクティブ(経営者)のように働く必要があると述べています。「エグゼクティブとは行動する者であり、物事をなす者である」というのはまさに至言です。知識労働者に対する「成果」とは何かが書かれてあり、時間管理や優先順位付けにも触れています。50年以上前に書かれた本であるにもかかわらず、全く古びることがなく、むしろ新しさを感じさせてくれます。

17 7つの習慣

世界中で読まれている本。人生において大切にすべき7項目が書かれています。人はそれぞれ異なるものの見方(バラダイム)を持っているというのは、若いうちに知っておくべき考え方です。

18 夜と霧

第二次世界大戦中におけるユダヤ人の心理学者の強制収容所における体験記です。人間の尊厳を脅かさせるほどの劣悪な環境下におかれても、希望を失わず、他者の模範となる態度、またすべてのものを奪われたにもかかわらず、速記で書きかけの原稿を再現しようとする姿、妻がどこかで生きていると夢見ること、夕焼けに皆で感動することなど、現代に生きる我々に影響を与える1冊です。この本はぜひ読んでおいてほしいです。

まとめ

働くとはどういうことか、実際に仕事をする上で気をつけること、仕事のやり方、人間関係、人生観に影響を与える本を選んでみました。

できるだけ若いうちに読んでおいたほうが自分のためになると思いますし、これを20代後半、30代で読み返したときに、また違ったことを感じると思います。

変化の激しい現代においては、新入社員といえども、求められることはとても多くなっています。

これから多くのことを経験し、学び、また悩むことになると思いますが、人に相談しにくいとき、本というのは自分を支えてくれることもあります。

悩みを解消してくれるものもあります。ぜひ、本から学んでみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク