会社で業務改善の一貫で紹介されていたタイムマネジメントのスキルとして、「時間どおりに会議を進行する→タイムマネジメントの徹底」 というものがありました。
別なときに、研修のために使う部屋の机や椅子をセッティングしたんですが、それが終わったと同時に終業のチャイムが鳴りました。それを聞いたある人が「素晴らしいタイムマネジメントだ」と言っていたんですね。
それで、タイムマネジメント(時間管理)という言葉の使い方(定義)に違和感を覚えたので、自分なりに時間管理とは何なのか考えてみました。
時間管理とは時間をどう使うか
時間管理とは、時間を守ることや、決めた時間どおりに終わらせることではないと思っています。ましてや5分前行動をすることではないと感じています。
時間は誰にでも平等に与えられているもので、1日24時間というのは決まっています。その平等に与えられた24時間をどう使うかが時間管理の基本です。
あれこれやることを増やしすぎると、必然的にできないことが出てきます。漫然と使っていると常に時間をオーバーしてしまいます。締め切りに間に合わなかったり、明日に先送りしたり、残業や休日出勤などに頼らざるを得なくなる場合もあります。
そうならないためにも、限られた資源である時間を管理する必要があるわけです。
最も大切なことを見極めること
最も大切なことを見極めることだと思っています。今日何をやるべきか、最優先するべきは何か。絶対にこれだけはやっておかないといけないことを見極めることです。優先順位を決めることですね。
それらをどうやって配分していくか。物事をやる順番も重要になってきますし、やらないという選択肢も出てくるかもしれません。
そのためには、どのように時間を使っているか知る必要がありますし、自分の時間の使い方を記録していかなければなりません。
おわりに
時間どおりに進めていくことではなく、時間をどう使っていくか。時間そのものを管理することはできません。目には見えませんし、捕まえたり、保存しておくことができない貴重な資源です。
管理するのは、あくまで自分の行動です。それに時間という概念がぶらさがっているイメージでしょうか。
そして、物事の軽重をわきまえる。いま、一番大切にすべきことは何なのかを見極める。
これが時間管理なんです。