自分の時間をコントロールできるようになりたい!時間管理のための本10冊

時間

時間管理は奥が深いです。常に時間が足りないと思いながらも、目に見えないために、十分に活かしきれていないのが実情です。

どうやったら上手に時間管理をできるようになるのか。それを知りたくて今まで時間管理に関する本を多く読んできました。

そこで今回は、ぼくがいままでに読んできた時間管理に関する本の中から特に良かった10冊を紹介してみたいと思います。

自分の時間をコントロールできるようになりたい!時間管理のための本10冊

レバレッジ時間術

レバレッジ・シリーズで有名な本田直之さんの初期シリーズの本。

時間にレバレッジ(てこ)をかけ、より少ない労力で成果をあげるための方法が書かれています。

俯瞰逆算スケジュール、時間割、タスクリスト、チェックリストなどの仕組みを作っておくことで、次に同じことをやるときに再現性を確保する

それが時間を投資することです。

1日24時間という時間は、生まれたときから、誰に対しても平等に与えられています。それなのに、生活レベルが不平等になってしまうのには、何か理由があるのです。それに気づかなければ、毎日いたずらに忙しいだけで、自分のための時間も気力も体力もお金も、何も残らないまま人生が終わってしまいます。(P.29)

新書でページ数が少なく読みやすいので、時間管理の入門におすすめの1冊です。

時間を投資して仕組みをつくれ!『レバレッジ時間術』本田直之著

TIME HACKS!

ライフハックの中でも時間管理に特化した本です。

89のテクニックが紹介されているので、自分に合ったものが見つかるはずです。

この本でも時間の投資に触れられていますが、ここでいう投資とは、経験に時間を使うことで、将来の自分がより豊かになるというものです。経験値を重ねること。

しかし、何もよりも痛いのが機会を損失することです。過ぎ去った時間は取り戻せませんから、いつかと言わず、すぐにでもやりましょうということです。

普通に考えれば、いつでも会えるこの瞬間をあえて、一期一会と言い切り、再び訪れることのない「一瞬」ととらえて全力をかける。そこに流れる濃密な時間の流れは、何ものにもかえがたいものです。(P.49)

テクニック満載なので、時間管理が好きな人にはたまらない1冊。

時間効率をアップさせるためのテクニック集『TIME HACKS!』小山龍介著

無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法

勝間和代さんのガチガチの時間管理本。

時間管理の基本となる原理原則に始まり、実践するための具体的な方法など、知識・ツールなどを余すことなく紹介しているバイブルのような本です。

この本でいう時間の投資とは、ツールだけでなく、自分自身の健康や知識にもお金をかけるなど、文字どおり投資することで長期的にインパクトを出していくことをいいます。

アインシュタインもビル・ゲイツも、そして私たち誰もにとって1日24時間というのは同じなのに、なぜ人によって、生きている間にできることの結果がこんなに違うのかと言えば、それはやはり時間の使い方が違うのです。(P.6)

時間に対する姿勢がまったくブレないのは感嘆するものがあります。ここまで体系化された本は、なかなかありませんのでとても参考になります。

これぞ時間管理の王道!『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』勝間和代著

あなたの1日は27時間になる。

自分だけの3時間をつくるための4週間プログラム。

テクニックが紹介されていますが、段階を経てステップアップしていく形になっていますし、自分にできることから取り入れることができます。

27時間生活をするためには、朝早く起きます。そして早く寝ます。
1日の行動の時間計測をします。
仕組み作りにこだわります。
仕事はすべてマニュアル化します。
やることやつき合いを絞ります。
テキパキ仕事を終わらせ、定時になったらさっと席を立ちます。
22時に寝るために、どんな会合も一次会で「さようなら」と断ります。(P.193)

マインド、生活リズムの整え方、仕事術、ツールの使い方など、細かい部分まで一切の妥協をしていません。勝間本に匹敵するくらい徹底した時間管理の本です。

自分だけの3時間を作れ!『あなたの1日は27時間になる。』木村聡子著

毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!

ちょっとライトな時間管理の本です。

あくまで、お金を稼ぐ=自分の価値を高めるための時間の使い方を紹介しています。

まず決めることが「マイルール」です。やること、やらないことを決めることで、時間に対する自分の行動指針が決まります。首尾一貫した行動が時間管理においては欠かせません。

「人生80年」と考えると、なんだかたっぷりあるような気がします。
では、この80年を日数にすると、いったい何日間あると思いますか?
計算してみると、約3万日弱。
どうでしょう。「人生は3万日」といわれると、それほどないような感じがしてきませんか。3万日から毎日1日ずつ減っていくのが人の一生、といえます。(P.20)

コツコツと習慣を構築していくことが大切ですし、小さな改善が大きな成果を生みます。

時間を圧縮せよ!『毎日定時で帰っても給料が上がる時間のつかい方をお金のプロに聞いてみた!』

「時間がない」から、なんでもできる!

時間管理のテクニックというよりも時間に対する考え方の本です。

時間を引き伸ばすことはできませんが、時間が限られているからこそ、その密度を高めることはできます。時間の価値を高める。

そのためには「やりたい!」という気持ちが大事。情熱に駆られるようなことに打ち込むことが、時間の価値を最大に高める1つの方法です。

「時間がない、時間がない」と嘆いていたけれど、1分や2分の時間なら、1日のそこかしこに転がっているはず。その密度を高めていけばいいのだ。それを丹念に積み重ねていけばいい。(P.69)

仕事、家事、育児に追いかけられながらも、アメリカ留学を目指して勉強する著者の姿は、まさに「時間がないからなんでもできる」を体現しています。

「時間がない」という言い訳はできないと感じる1冊です。

時間のバリューを最大にする!『「時間がない」から、なんでもできる!』吉田穂波著

エッセンシャル思考

「本質思考」ともいうべき、インパクトのある1冊です。直接、時間管理に触れているわけではありませんが、優先順位をつけるためには読んでおくべき本です。

より少なく、しかしより良く」がこの本の合言葉です。やるべきことやモノが増えていく現代において、自分にとって本当に価値のあるものを見極める必要があります。

まずは、すべてが重要だという認識を変える必要があります。

多くのことは圧倒的に無価値であり、その瑣末なことを容赦なく切り捨てなければなりません。

そうでなければ、周りの翻弄され、家族や健康など、自分にとって大切なものが侵されてしまいます。

人生はあまりに短い。それは悲しむよりも、むしろ喜ぶべきことに思える。短い人生だからこそ、勇気を出して冒険できる。間違いを恐れずにすむ。かぎられた時間の使い方を、よりいっそう厳密に選ぼうと思える。(P.294)

体系的にまとめられているので読みやすい良書です。

本質的な人生を送るための方法論『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン著

7つの習慣

世界的に有名な大ベストセラーです。

7つある習慣のうち、時間管理において重要なのが、第三の習慣「重要事項を優先する」です。

緊急度と重要度による「時間管理のマトリックス」により自分の活動を知ることで、長期的な視点からどの分野に取り組んでいけばいいかわかります。

緊急ではないが、重要である第二領域に取り組むことは、長い目で見ると自分を助けてくれます。

仕事上の仕組みをつくることや運動などの健康的な生活を送ることなどは、やらないからといって、いますぐ困ることはありませんが、ある日急に姿を変えて自分に襲いかかってきます。

目の前に起きている問題というのは多くは事前の対策、準備を怠った結果であり、対処よりも予防することを重視します。

「もし、常日頃から行なっていれば、あなたの私生活の質、仕事の業績、または結果を著しく向上させる活動がそれぞれひとつずつあるとするなら、それは何だろうか」(P.219)

この「時間管理のマトリックス」の概念はぜひとも知っておくべきです。

人生を成功に導く原則『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著

経営者の条件

経営学の父であるピーター・F・ドラッカーの名著です。

その第2章「汝の時間を知れ」に時間管理について触れられています。

「記録、整理、まとめ」の3段階にわたるプロセスが時間管理の基本であり、計画するよりもまず、現状を知るべきであると説きます。

時間は普遍的な制約条件であり、どんな資源よりも大切なものです。だからこそ、時間を管理できなければ何も管理できないとまでいいます。

時間は稀少な資源である。時間を管理できなければ、何も管理できない。そのうえ時間の分析は、自らの仕事を分析しその仕事の中で何が本当に重要かを考えるうえでも、体系的かつ容易な方法である。(P.76)

時間管理の原理原則が詰め込まれています。

汝の時間を知れ!ドラッカーに学ぶ時間管理3つの鉄則by『経営者の条件』

生の短さについて

約2000年前のローマの哲学者セネカの著書です。

いたずらに空しく過ごしていると生が短くなるが、活用すれば十分に長いものだと説きます。

多くの無駄なことに時間を使うのではなく、自らの英知を獲得するために時間を使うべきだと教えられます。

時間は目に見えないがゆえに、その価値がわからず、まるで湯水のように浪費しておきながら、年をとり、病気になり、その命の限りが見えたときに後悔するこの矛盾。

目の前の価値のないことに翻弄された末に迎える末期は本当に空しいものだと。

時間を残らず自分の用のためにだけ使い、一日一日を、あたかもそれが最後の日ででもあるかのようにして管理する者は、明日を待ち望むこともなく、明日を恐れることもない。(P.28)

自分の生にとって、本当に大切なことは何かを問う1冊。

『生の短さについて』セネカ著

まとめ

時間管理に関する10冊の本を紹介してきました。

時間管理、タイムマネジメントというものは奥が深く、一生取り組んでいかないといけないものです。

ぼく自身、日々試行錯誤しながら取り組んでいますが、なかなか思ったとおりにうまくいきませんし、これといったやり方を確立できていないのが課題ですね。

でも、これらの本に救われている部分があるのも事実です。知らなかったら、ダラダラ過ごしているでしょうし、成果の出ない状況に甘んじていたかもしれません。それに比べれば、いまは少しはマシになっています。

時間の使い方は習慣ですから、自分にとって価値あることに取り組むことが大切ですね。

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