子どものころはテレビゲームが大好きでした。
当時はポケモンが流行っていました。
たくさんの種類のソフトが発売されていましたから、1000時間以上やっていました。
いま思えば、どれだけゲームに夢中になっていたんだろうかと思います。
今回はプロゲーマー梅原大吾さんの『勝ち続ける意志力』を読みましたので、その感想を書いておきます。
17歳のときにゲームの大会で優勝し、世界一の称号を得た後にプロとして活躍しています。
そこに辿り着くまでの道のり、挫折などが書かれています。
生い立ち
著者は姉の影響でゲームを始めます。
どんどん熱中する中で周りの友達は野球やサッカーにいってしまいます。そこで独りになってしまいゲームセンターに通い始めます。
中学生になっても周りが部活や勉強に打ち込みますが、さらにゲームにのめり込み、店で勝つようになると全国大会で優勝するまでになります。
そして、高校生のときに出場した世界大会で優勝します。
その後、ゲームを辞め、麻雀の世界にも飛び込みトップレベルになったにもかかわらず、麻雀もやめてしまいます。
その後は、介護の仕事をすることになりますが、ゲームに復帰し、また世界一に返り咲くこととなります。
突出した才能には敵わない
著者はゲームをすごく練習しています。ありえないくらい。
そのきっかけは小学生の夏休みに日本国憲法の前文を丸暗記するという宿題が出されたことに端を発します。
7歳上の姉が、3回くらい読んだだけで、あっという間に覚えてしまいました。
そこで「ものが違う」と思い、ちょっとやそっとの努力じゃ才能の前にはひれ伏すしかないと悟るわけです。
そこからどんなことにもとことん追求する姿勢を身につけます。
これがゲームに役立ってくるわけです。
レッドオーシャンに飛び込む
できるだけ流行っているゲームをするそうです。流行っていないゲームがあるにもかかわらずです。
いわゆるブルーオーシャン、未開拓の分野の方が、自分が成功する確率は高くなります。
まだ敵がいないわけですから。
しかし、レッドオーシャンに飛び込むことで強者に揉まれることになります。
そうするとレベルがどんどん上がります。
常に厳しい環境で戦うことで自分自身を成長させることができます。
正しい努力とは、その努力を10年続けられること
ゲームの練習をするとき、がむしゃらに頑張るのはいいですが、それが身体を酷使するだけの努力は無駄になります。
短期的には成果はあがるかもしれませんが、長期的に見ると必ず弊害が起きます。
まずは量より質です。
常に高いレベルをキープし、コンスタントに結果を出し続けるという観点からすると、物事の追求に自分の限界を超えた時間を割くことは効率が良くないのではないかと思う。(P.186)
何の発見もない15時間の練習より、意味のある3時間の練習の方がいいわけです。
受験生は1日に10時間以上も勉強することはよくありますが、これがずっとできるかといったらそうではありません。
受験前だからこそできるわけです。
そこで自問自答すべきなのは、
「その努力は10年続けられるものなのか?」
ということです。
それぐらい緩やかな方が長く続けることができます。
まとめ
どの分野でもプロと呼ばれる人は、とてつもない努力をしていますし、ちゃんと自分自身の哲学を持っています。
本書の「ゲーム」の部分を、現在取り組んでいることに置きかえて読むと、しっくりくるんじゃないでしょうか。
この思考というのはとても大事だと気づかされました。