良い習慣を身につけたいと思っていても、なかなか身につけるのが難しいですね。
それと同様に、悪い習慣をやめたいと思っていても、ついついやってしまう。なかなかやめられない。そんなことって多いと思います。
ムダ遣い、食べ過ぎ、ネットサーフィンなどキリがありませんが、どうにかしてやめたいものです。
そんなときの助けとなる本を紹介しましょう!
新しい自分に生まれ変わる「やめる」習慣
この本は、なぜ悪い習慣をやめることはできないか、というところから始まって、どうやったらやめることができるのか、代表的な10の悪い習慣をやめる方法が具体的に書かれています。
とても、読みやすいので、何かしら学ぶところはあると思いますし、実践することができる良書です。
悪い習慣のデメリット
「毎日の人の行動の40%以上は無意識的な習慣」だそうです。
そんな無意識に行ってしまう悪い習慣が、どんなデメリットを引き起こすのでしょうか。
健康を保てない、時間がムダになる、セルフイメージが低下するなど、長期的に見てもいいことではなさそうです。
食べ過ぎで肥満になってしまい、病気につながるのも嫌ですし、ダラダラとネットサーフィンで夜更かしをしてしまい、翌日の仕事に影響が出るのもあまり良くないですね。
では、どのようにしたら悪い習慣をやめることができるのでしょうか。
本当にやめる必要があるのか?5つの質問
そもそも、今習慣が身についているということは、良い悪いは別にして、それが自分にとって心地良いものだからです。
そこから、行動をひとつ取り除いていくというのは、結構大変な作業なんです。本書では「習慣引力」と言っていますが、なかなかやめることができない。
「なんとなくやめたい」とか「できたらいいね」ぐらいだと、言い訳が出てきてしまいやめることができません。
だからこそ、次の質問に答えることで、本当に自分はやめたいのか問い直す必要があります。
- なぜその習慣をやめたいのですか?
- その習慣を放置するとどのような問題がありますか?
- その習慣をやめるとどんな副作用が出そうですか?
- それでもあなたはその習慣を本当にやめたいですか?
- やめることで将来どのような効果がありますか?
これらの質問に答えることで、自分の中で理由を明確にすることができます。逆を言えば、答えられなければ、そこまでしてやめたいと思っていないということです。それなら無理矢理やめる必要もないのかもしれません。
骨太の理由
本書では、「骨太の理由」と言っていますが、目的ですね。大義と言ってもいいのでしょうが、それをはっきりさせることでモチベーションを維持することができます。
3つの観点から考えることができます。
- 危機感
- 快感
- 期待感
ここが明確になると、やめるための行動が続けやすくなります。紙に書いていつでも見られるようにしておくのもおすすめだそうです。
代替行動(スイッチング)
ぼくがこの本を読んで、一番目からウロコだったのが、この「スイッチング」です。
何かをやめようとするとき、代替行動を用意せずに、単純に我慢するだけだと、とてもストレスになってしまいます。すると、やめようと決意したにもかかわらず、我慢し続けることができずに、食べ過ぎてしまったりするわけです。
ですから、満たされない欲求が何なのかを知って代替行動を用意することです。
例えば、食べ過ぎなのであれば、ガムを噛んだり、ネットサーフィンをしてしまうのであれば、友人と過ごしたりするなど、欲求を悪い習慣ではなく、別な行動で満たしてあげる必要があるわけです。
まとめ
この後、実践的な10の事例による具体的なメソッドが紹介されています。ぼくはテクニックも大事だとは思いますが、やはりマインドの部分が大きいと思います。
なんとなく「これってダメな習慣なんだろうなぁ」と思って悪い習慣を断とうとしても、モチベーションが曖昧だと、壁にぶち当たったときに、すぐにやめてしまいます。
それで、またしばらくして始める。ダイエットとかで、食べ過ぎに注意しようとするのもそんな感じではないでしょうか。
やはり、最初になぜやめる必要があるのか、5つの質問に答えることで、自分の心に刻むことができます。目的が明確であれは、挫折しそうになっても耐えられるので、悪い習慣を断つことができるまで続けることができます。
とても分かりやすく書いてある本ですので、一読の価値がありますよ!