ぼくは以前から「時間管理」について興味を持っておりまして、いろんな本を読んだり、実践したりして、いかに時間を有意義に使うかを考えてきました。
最初は、仕事でどうやって一つの業務にかかる時間を短縮するか、残業を減らすかなど、タスクリストを作ったり、チェックリストを作ったりして効率良く動ける仕組みを考えてきましたし、プライべートにまで及んで、自分のやりたいことをやるためには、休日をどう過ごしたらいいかも試行錯誤してきました。
時間を意識せずに暮らしている人に比べて、割と時間は大切だと認識している方だと思っているのですが、今回マンガ版のプレジデント『PRESIDENTNEXT」を読んで、ハッとさせられたので書いてみたいと思います。
毎日ハッピー!時間術
普段、ビジネス書のマンガ版ってほとんど読まないんですが、今回、たまたま手に取ってみて、おもしろそうだったので買いました。
マンガに登場する秘書が美人だったからではありませんよ。
▼こんな感じではじまり。
双子の兄が外資系企業の部長で、弟が普通のサラリーマン。
ある日、弟が兄に身代わりを頼まれて、代わりに弟が兄(部長)に扮して仕事をするところから始まります。
弟は今まで時間に対しての意識がなかったんですが、部長の秘書のサポートを受けながら仕事を進めていく中で、時間の大切さを秘書から教えてもらいます。
ランチはリンゴ1個
弟がランチを楽しみにしていると、秘書が「部長はいつもリンゴ一つです」と言います。
兄はランチをお腹いっぱい食べて午後のパフォーマンスを落とさないため、何を食べるか余計なことを一切考えないために、毎日同じものを食べています。
実際、ランチをオフィスの外に食べに行く場合、どこに食べに行くか考えないといけまんし、行列に並ぼうものなら、食べるまでに時間もかかります。午後の始業に間に合うか冷や冷やしないといけなくなります。
ですから、そういう心配をしないためにも、自分のデスクで毎日同じものを食べるというのは理にかなっています。
時間はお金よりも価値がある
弟が秘書と一緒に取引先に行くときに、新幹線がダイヤの乱れ、タクシーが渋滞し、結局5分ほど遅れて到着してしまいます。すると秘書が「帰ったらすぐにお詫びの品を送る」と言います。
弟は「そんなことするのはおおげさじゃないか」って言うんですが、そこで秘書が「時間はお金よりも価値がある」と言い放つわけです。
約束の時間に遅れて行くのは、相手の時間を奪うことでもありますし、遅れた時間はお金をいくら払っても返ってきません。その意味で時間はお金以上の価値があります。
朝7時に出社
秘書曰く、部長(兄)は毎朝7時に出社しているそうです。「ゴールデンタイム」と称して、一人きりのオフィスで自分だけにしかできない仕事を集中してこなしています。
部長クラスになると、日中はさまざまなプロジェクトの報告や相談、会議などがあり、邪魔が入ってしまうのですが、朝だと一人で集中することができるので仕事がはかどります。
朝は電話もかかってきませんし、人に話しかけられることもないので良いですね。
おわりに
マンガの最後に「時間管理は目標を管理すること」と締められていて、自分の人生の目標から逆算して、毎日の行動を計画し、そのためにどう仕事やプライベートに取り組むかが大事だと書いてあります。
1分1秒を無駄にせず行動している部長(兄)の姿を見て、自分は「まだまだだな」と感じましたね。
ぼくは時間を意識していた方ですが、物事を判断するときに、ぼくは時間がかかっていたので、もっと即断即決しなければと思いましたし、集中すると休むときのメリハリをつける必要があります。
「タイムイズマネー」は基本なのですが、それを知っているのと、理解して自分の行動にまで落とし込めているかには、雲泥の違いがあります。ただ手法だけを取り入れるだけではなく、人生の目的から考えている部長の姿を見て、時間管理の奥が深いと感じます。
時間はお金よりも価値があるというのは、もっと言えば「タイムイズライフ」なわけで、その認識を普段の生活の中で持っているかどうかが重要です。
なぜ時間管理を取り入れるのか、単に時間を短縮して効率化を図るだけでなく、自分の人生で何を最重要視しているのか、そのためにどんな行動をとったらいいのか、そのための時間管理です。
目的を見失わずに時間管理に取り組むことを改めて気づかされました。