今年(2016年)から1日の行動を記録しようと思い立ち、いろいろな方法で取り組んできました。
最初はまったくうまくいきませんでしたが、紆余曲折を経て、いまでは1日24時間の行動を記録できるようになりました。
その記録をもとに気づきを得て、行動や習慣の改善を図れるようになりました。自分の行動に意識が向いたおかげで、少しずつですが良いライフスタイルに移行しつつあります。
どうやって行動を記録する習慣を身につけたか、半年間以上に及んだ試行錯誤を振り返ってみます。
1日24時間の行動を記録するためにやるべきたった1つのこと
iPhoneアプリ→挫折
iPhoneのタイムトラッキングアプリはTogglやTimenoteなどたくさんあります。まずはこれらのアプリを試してみました。
iPhoneはいつも手元にあるので、いつでもどこでも簡単に記録できる!と思いきや、見事に挫折しまた。
行動をしていると、記録していることを忘れてしまうんですね。結果、お風呂に12時間入っていたりだとか、歯磨きを1時間やっていたとか、日常茶飯事でした。
行動が切り替わるたびにiPhoneをポチポチするのが面倒になり、見事に挫折してしまいました。
TaskChute→挫折
TaskChuteにも挑戦してみました。
TaskChuteとは「シゴタノ!」の大橋悦夫さんが開発した高機能のExcelファイルです。1つのタスクに対して開始時刻と終了時刻を入力するだけで所要時間がわかります。
これならパソコンの前にいる時間を記録として残すことができるだろうと思いました。
しかし、ダウンロードして使い始めたばかりのころは、操作方法がよくわかりません。タスクの追加はどうやるのかいちいち止まってしまいますし、仕事をしながら記録を残すというのもハードルが高かったです。
結局、記録を残すことができず、あえなく挫折しました。
ノートに手書き→あれっ、うまくいったやん!
ここで気づいたことは、ツールありきで考えると記録そのものを残すことが疎かになるということでした。ツールの使用方法を覚えることと同時に自分の行動に意識を向けなければならないわけです。
習慣を身につける際に一番やってはいけないのが、2つ以上の行動を同時に習慣化しようとすることです。まさにこれだったんですね。
そこで「シンプルにやろう」と思い、ノートに手書きすることにしました。ノートに手で書くという行為はすでに長年の習慣になっているわけですから、行動を記録することに集中できるだろうと思いました。
ノートを机の上に開いたままにし、何か行動するときには、行動、開始時刻、終了時刻、余裕があればその場で(余裕がなければ後でまとめて)所要時間を書くようにしました。
これが見事にヒットしました!記録することが意外と続くんですね。自分でも驚きました。
記録を残す対象であるノートが目の前にあるので、それがトリガーとなり「記録せねば」となるわけです。そうなると行動が切り替わるときに自然とノートに記録するようになりました。
どんどん書き残されていく行動の記録たち。
これを繰り返していると、記録するための思考回路が強化されてきます。脳内のシナプスがつながるというやつです。
書かないとノートに空白ができるのでそれが気持ち悪い。だんだんと行動が切り替わる瞬間を意識できるようになります。
「これからこの行動をします。終わったから今度はこれをします」と自分の中で確認しながら行動をできるわけです。
つまり、いままで無意識に行っていた行動に対して意識が向くようになるんですね。
この行動が切り替わる瞬間を意識できるようになると記録を残すことが習慣になることがわかりました。成功です。
行動が切り替わる瞬間を意識できる記録が続く
いままでiPhoneアプリやTaskChuteを使うときは、流れ作業の中で記録を残そうとしていたので、記録を忘れてしまっていました。
ですから、ツールありきでやるとうまくいきません。挫折する可能性が非常に高いです。
まずは、記録するという習慣を身につけるための思考回路をつなぐ必要があります。
記録する云々よりも行動が切り替わる瞬間を意識する。これが24時間を記録するためのたった1つの方法です。
行動の切り替えの瞬間を意識できるようになると、行動記録を残すことがラクになります。
おかけでいまでは、ノートに手書きしなくても、iPhoneアプリのTogglやTaskChuteで記録できるようになりました。
自分の行動に意識を向けるって重要ですよ。