行動を最適化するための日次レビュー

ワーク

前回、特定の行動を習慣化するためには、その行動のみに注目するのではなく、日常生活に落とし込むことが重要だと書きました。

参考:[習慣化×タスク管理]タスク管理で自分自身にレバレッジをかけよう!

「行動の最適化」のためのタスク管理だったということ。そしてタスク管理のキモでもあるレビューが重要だったということです。

行動を最適化するための日次レビュー

日次レビューの重要性

ぼくは週次レビューよりも「日次レビュー」の方が重要だと考えています。

1週間をまとめて振り返ると1日の輪郭がぼやけるんですね。

週次レビューでまとめて振り返るよりも、その日のうちに振り返ることが重要です。

基本的には1日単位のサイクルが毎日繰り返されているわけですから、その日やその瞬間じゃないと気づけないことがあります。

週末にまとめて振り返ろうと思っても大抵は忘れてしまいます。記録が残っていても、感じたことを鮮明に思い出せるかというと難しいものです。

だからその日1日を振り返ることが重要です。

ムダな行動がなかったかチェックする

多くの行動はすでに習慣化されたものですから、その行動パターンにムダがなかったかチェックをします。

記録をあぶり出してみると、ほぼ毎日同じ行動を繰り返していることに気づきます。そこで本当に必要な行動だったのかを振り返ります

もしムダだと感じる行動があれば、その行動を削ればその分の時間を捻出できます。

ぼくの場合だとコンビニに行くことがムダなんじゃないかと感じるようになってきました。コンビニを利用する多くのパターンが”緊急的な場合”が多かったからです。

喉が渇いたから飲み物を買うのであれば普段から水筒に入れて持ち歩くとか、小腹が空くのであればもう少し家で食べて行くとか、弁当を買って帰るのであれば冷蔵庫に食材を常備しておくとか、普段からいろいろ対策をしておけば、コンビニに行かなくても済むんじゃないかと気づけます。

「あっ、コンビニ行くのってムダだったんだ」と。

そうするとフラッと立ち寄ることがなくなるので、その分時間に余裕が生まれます。そもそもやる必要がなかったことをやらないってのは意外と気づきにくいものです。

他にも、週に3回スーパーに行っているのなら買い物も週1回でいいじゃないかとか、買いたい本が決まっているのなら、わざわざ書店に行かずにAmazonで注文すればいいじゃないかなど、行動を見直して徐々に最適化していくことができます。

普段の行動は無意識にやっていることなので、それを日次レビューのタイミングで見直すわけですね。

ムリな行動がなかったかチェックする

1日24時間というのは誰でも決まっています。さらにそこから睡眠時間を引くと実質的な活動時間はもっと少ないです。

その限られた時間の中で毎日行動しているわけなんですが、いくら重要な行動といえど、時間的・空間的・精神的に支障をきたすようなことを続けているとムリが出てきます

毎朝の通勤でいつも始業時間ギリギリに駆け込んでいるのなら、余裕を持って家を出てみる。いまは朝8時に家を出ているから、10分早めて7時50分に家を出る。

いつも満員電車に乗っているなら1本ずつ早めてみるなど、いつもムリしていることを見直すのも日次レビューは役にたってくれます。

朝はFeedlyをチェックしなくても済むんじゃないかとか、朝食の準備に手間をかけ過ぎているからもうちょっと簡素にすればいいじゃないかとか、いろいろ気づきが出てきます。

また、習慣化するために毎日必ず同じ行動をすることにこだわり過ぎて、毎日カツカツで過ごしているのならいったんやめてみる方法もあります。

特に睡眠時間を削るというのはよくないですよね。仕事が忙しいのに、ブログの更新をしなければならないからと勝手に制約を決めて睡眠時間を削ってまで書く。

正直あまり意味がないんじゃないかと感じます。

力ずくでやっていると必ずどこかに弊害が生まれます。精神的にも肉体的にも余裕を持つためにもムリな行動を見直すのも1つの手ですね。

ムリな行動をなくしていけばもっと1日をスムーズに過ごすことができます。軽やかに生きられるんですね。

日次レビューという小さなPDCAを回すことで最適な行動を見つける

人間の行動の多くは習慣ですから、すでに最適化されたものだといえます。

毎日振り返ってみるとムダな行動やムリな行動は必ず潜んでいます。人は易きに流されるもので、役にたたない行動がありますし、頑張ろうとすると今度はムリな行動があらわれてきます。

それを日次レビューで改善していくわけですね。つまりPDCAを回すということです。PDCAといっても、そんなおおげさなものではなく、ほんのちょっとしたことです。小さな気づきを行動に反映させて日常生活を最適化していくわけです。

「最適化」という言葉を聞くと、堀江貴文さんの『本音で生きる」いう本の中の一節を思い出します。

僕は常に「最適化」を考えている。たとえば、見ているニュースソースだって、内容がかぶっていたらどちらかをやめようかとか、歯磨きは歯ブラシよりも電動のほうが速いし、iPhone 6になって画面が大きくなったからKindleは持たなくていいやとか、そんな小さなことまで、日々改善している。

(中略)

うっかりしていると、毎日がルーティンになりがちだ。「これは無駄だな」と思ったら、すぐ改善をしていくのだ。
仕事の上でも、PDCAという考え方があるだろう。PDCAとは、「Plan:計画を立てる」→「Do:実行する」→「Check:評価する」→「Action:改善する」のこと。企業経営ではPDCAをいかに高速に回すかがカギとなるが、同様にして、自分自身についても、PDCAのサイクルを回すのだ。その対象となるのは、24時間365日、自分の人生のすべてである。

毎日の行動を抜本的に変えるのは難しいですが、1つの行動を入れ替えてみる、5分ずらしてみるなど、ちょっとずつ微調整しながら毎日の行動を改善していくと最適化につながります。

ぼく自身はまだまだ手探りで、いろいろ試しているんですが、うまくハマったときは心に余裕ができて、力まずとも物事を成すことができています。

この日常生活を探る姿勢というのは大切にしていきたいですね。

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