「新しい価値を出す」ということに関して、たまたま目にした本が「ニューエリート」という本です。著者はグーグルで働いていた経験もあるピョートルさんという人です。
ちょっと気になって読んでみたのですが、これからの時代にふさわしい新しい働き方を紹介している本でした。
「ニューエリート」とは成長し続けている人
通常「エリート」と呼ばれる人は、有名大学を卒業して大企業に就職し、出世コースに乗って収入を増やしていく。そんな人のことをいいます。ですが、本書ではそういう人たちのことを「オールドエリート」と呼んでいて、もはや時代遅れだといっています。
それは、出世コースに乗れるのは企業が安定しているからで、これからの変化の激しい時代においては、どんな大企業でも安泰ではありませんし、出世コースに乗れるとも限らない。そんな時代になってくるわけです。だから従来のエリートコースに乗るという発想は時代遅れなわけです。
それに対して「ニューエリート」とは何か。
まず言っていることが、どこで働いていようが、持続的に成長することが大切だということです。大企業で働いていようがいまいが関係なく、小さな会社で働いていても自分の夢を実現できれば立派な成功です。そうやって常に成長し続けている人のことを「ニューエリート」といいます。
それからもうひとつが、ゼロから新しい価値を生み出すことです。以前の肉体労働から知識労働に変わってきているわけですが、その知識労働もアウトソーシングや人工知能に取って代わられる時代です。
そんなときに重宝されるのが、自分にしかできない仕事をつくり出し、価値を提供することです。その先に社会を変えていける人。そんな人のことです。
それから自分が見たい世界(ビジョン)を持っていることです。そして自分の使命(ミッション)を持ち、パションに変えて行動に移していく。そうやって世界を、社会を変えていこうとすることです。
そのためには、学び続けていかなくてはなりませんし、行動するときは直感に従って素早く行動することが大事です。そうやって世界に対してどんなインパクトを与えていくのか。それを考え続けること、そして実行し続けることです。
まとめ
- ニューエリートとは常に成長し続けている人
- そのためには、ゼロから価値を生み出すことが重要
- ビジョン、ミッション、パッションを持って社会に大きなインパクトを与える
- 自分のアウトプットにプライドを持ち、アウトプットを出すまでのプロセスを楽しむ
本書は「グーグル流」とありますが、グーグルの働き方というよりも、著者のピョートルさんが出会ってきた、新しい価値を生み出す多くの人を紹介しています。10代で企業した人もいれば、アルバイトしながら会社経営のことを学んでいる人もいます。自分で何かを変えてやろうという人たちがいるというのは心動かされるものがありました。
僕自身も自分の狭い範囲で仕事をするのではなく、大きな視点で物事を見ていくことが大切だと感じました。こうやっていろいろな人の働き方を知ると自分にも刺激になります。