読書の常識を覆す読書術「レバレッジ・リーディング」

読書は自分に対する投資。

今回は、僕が読書に目覚めるきっかけとなった「レバレッジ・リーディング」という本を紹介したいと思います。

uruoistyleでも過去に何度か紹介してきた本ですが、12月の年末ということもあり、久しぶりに読み返していたら「やっぱり良い本だなぁ」と思ったので改めて記事にしたいと思います。

多読のすすめ『レバレッジ・リーディング』

「レバレッジ・リーディング」を読んで読書に対する価値観が変わった

レバレッジ・リーディング」は2006年に刊行された本で、僕が最初に読んだのは2008年頃だったと思いますが、それまでは全く本を読まない人間でした。

なので、仕事で困ったことがあったときに自力で解決しようとしていました。

そもそも「タスクリストを作る」という発想すらなかったわけで、そうなると仕事をするのにめっちゃ時間と労力がかかるわけなんですね。

「タスクをメモする」ことすらせず、全部頭の中で仕事をやっていました。

その結果、ミスも遅れも頻発していました。今思えばよくやっていたなと思います。

でも、そこで仕事術に関する本を数冊読んだら、自力で解決しようとしていた問題に対する解決策がさらっと書いてあるんですね。

1日の始まりにはやることを書き出してリストを作りなさい」と。

「なんじゃこりゃ」って思うわけです。本ってこんなにいろいろ書いてある素晴らしいものだったんだと。

そこで本の読み方についてもう少し知りたいと思い、手に取った本が「レバレッジ・リーディング」でした。この本を読んで読書に対する考え方が180度変わりましたね。

そこから本を読み漁るようになりました。そうするとどんどん物事が上手く回り始めるようになりました。つまり仕事ができるようになってくる。予測ができるようになってくる。

そんな感じで今までやってきて、読書って最高だなと思うわけです。

読書は投資

レバレッジ・リーディング」では読書を投資と捉えて本を戦略的に読むことを勧めています

本は先人達が汗水たらして、血の滲むような努力の末に試行錯誤して得た知識や経験が分かりやすく体系化されています。

他人の知識や経験を自分の中に取り込み、実生活で活用すれば、自分がゼロから試行錯誤するべきところをショートカットできます。

自分だけで結果を出しにいくよりも、本を使って結果を出しにいった方がより短時間でより大きな成果を出すことにつながります。これが読書は投資ということです。

本を読んだ後で実行に移せばリターンを得られるわけです。この本では多読を重視しています。

1冊の本の全てを読む必要はない

そしてこの言葉も読書の常識を覆してくれました。本は何も全部を読まなくてもいいんです。

どうしても学校の授業で教科書を使ってきたせいか、端から端までを読まなければならないという思い込みがあったように思います。

レバレッジ・リーディング」は多読術なので、1日1冊以上の本を読むことを推奨しています。

そうすると時間がいくらあっても足りません。すると必然的に読まない部分が出てきます。

いくら先人の知恵が詰まった本といえど、全てのページに重要なことが書いてあるわけではありません。場合によっては読み飛ばしてもいい部分があるわけです。

たとえ自分で買った本といえど全てのページを読む必要はなく、本当に重要なことが書いてある部分、本質ともいえるところをしっかり頭に叩き込みましょうということです。

これも教科書の一字一句を塗りつぶすような学び方をしていたら出てこない考え方です。

本は汚してナンボ

そしてこれが一番大きかった。本は汚してナンボというもの。

本は貴重なものだからきれいに大切に扱いなさいというのが世間一般の常識だと思いますが、「レバレッジ・リーディング」は投資活動なので、本は徹底的に活用します。

重要なことが書いてある部分にはマーキングをし、気づいたことがあればメモし、重要なページの角を折ります。お風呂でも本を読むことがあるので湿気でふやふやになります。

そうやって1冊の本をノートのように使い込み、自分のものにするわけです。本から貴重なエッセンスを抽出するイメージです。

本はきれいに扱わないといけないと思い込んでいた僕としては衝撃の発想でしたね。

最初はすごく抵抗があったのですが、確かに書き込んだ方が頭の中に内容が入ってきやすいので、今では何のためらないものなく本を汚しています。必要であればまた買えばいいわけですし。

読書は本を読み終わってからが始まり

読書は必要な知識を得るために行うものです。知識を得たらそれで完結するものだと思っていたのですが、この本で繰り返しいわれているのが「本を読んだら実践せよ」ということです。本を読んで得た知識を実際に使ってみるわけです。

インプットするだけでは自己満足に過ぎない。いかにアウトプットするかが勝負だともいいます。

本は現実問題を解決するためのもの

実際のビジネスがスポーツ選手にとっての試合だとしたら、ビジネスパーソンが本を読むことは、スポーツ選手にとっての練習にあたります。つまり、本を読まないビジネスパーソンは、練習しないでいきなり試合に臨むスポーツ選手のようなものです。(P.28-29)

実際のビジネスが試合で、本を読むことが練習であるならば、運動部の経験がある人は分かると思うんですが、練習したことしか試合では発揮できませんし、練習以上のことが試合で出るわけではないんですね。

そして、試合の中で見つかった課題、できなかったプレーを克服するために練習をもう一度するんですね。

練習は試合のために行うものです。試合で出したいことを練習する。つまり、現実問題で解決したいことを読書で克服するということになります。

だからこの本で繰り返しいわれている目的を持って本を読めということです。

まとめ→読書は自分の幅を広げてくれる

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というわけで「レバレッジ・リーディング」を再度紹介しました。

今でこそ、読書術に関する本ってたくさんありますし、ネットでも本を読んで得た知識を実践することが重要だという記事があふれるようになりました。

その流れもこの「レバレッジ・リーディング」からなんじゃないかと思っています。

それまでは読書は知識を得るもの、教養を得るものだという考えが一般的でした。一部の教養ある人がやるものだってのが普通でした。

実用書であれば当然活用するべきなんですが、普通のビジネス書を何冊も読んで実践で活かすという戦略的な考えはなかったと思います。

僕自身、この本を読まなかったら本を読もうとは思わなかったでしょうし、そうするとライフハックとか仕事術に興味を持つことなく、同じようなミスを何回も繰り返しながら平々凡々とした社会人生活を送っていたと思います。

本を読んだおかけで仕事も徐々にではありますが、できるようになってきました。仕事に直結する本を読むと現実問題の解決が容易になります。「これは本で読んだことがある」みたいな。

そういう自己啓発的な面があったから、ブログと出会ったときに自分も情報発信をしたいと思えたんだと思います。本を読んでなかったら、ブログにも興味を持つことがなかったでしょうね。

そう考えると、この本との出会いで自分の人生が変わったといっても過言ではないですね。

読書、最高ですよ。

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