『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』という本を読み終えました。
この本がズバッときたので実際にやってみたところ、いままでと違う感覚になり、とても効果がありそうでした。ずっと続けていけば相当な力になるのではないかと思っています。
この超カンタンなメモ書きがどんなものか紹介します。
超絶!『ゼロ秒思考』が思考のトレーニングになる
ゼロ秒思考とは
「ゼロ秒思考」とは何なのかというと、メモ書きです。体系化されたメモの方法ですね。
体系化といっても難しいプロセスを踏んだり、道具が必要だったり、時間がかかったり、決して複雑なものではなく、とてもカンタンものです。
それこそ紙1枚とペンさえあれば十分。そして時間は1分しかかからない。まさに本の表紙にもある「世界一シンプルなトレーニング」です。
思考の「質」と「スピード」、双方の到達点が「ゼロ秒思考」だ。
ゼロ秒とは、すなわち、瞬時に現状を認識をし、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できることだ。迷っている時間はゼロ、思い悩んでいる時間はゼロとなる。
文字通り瞬時にできることが多いが、もう少し時間がかかる場合もある。それでも、従来に比べて驚くほどのスピードアップとなる。今、目の前で何が起きているのか、どういう現象なのか、一瞬のうちに判断し、判断したら次の瞬間に進むべき道を複数考え、長所短所の比較をし、即座に方針を決定することができるようになる。(P.50-51)
ゼロ秒思考の具体的なやり方
用意するのは、A4用紙とペンのみです。
- A4用紙を横に置く
- 1件1ページで書く
- 左上にタイトルを書いて下線を引く
- 右上に日付を書く
- 4〜6行だけ書く
- 行頭は「—」(ダッシュ)で始める
- 1行20〜30文字で書く
- 1分以内で書く
- 毎日10ページ書く
手順はこれだけです。めっちゃシンプル!
いま自分が気になっていること、課題だと感じていること、心配なこと、将来のことなどをテーマとして、それについてどんどん書いていくだけです。
制限時間はタイトルの書き出しからカウントします。これらを1分以内で書きます。
毎日10ページとはまとめて一気にやるのではなく、その都度思いついたときにやります。紙とペンさえあればできるのでとてもカンタンです。
ゼロ秒思考の効果
本を読み終わって数日しか経っていないのですが、やってみた感想としては効果はありそうです。思考の訓練になります。
普段、考えているつもりであっても、それは自分の考えや感情を堂々巡りさせているだけなんですね。同じことを思いついては忘れ、思いついては忘れを繰り返している。
それを思いついた瞬間に書き出すことで自分の中のもやもやを吐き出すことになります。しかも1分という制限時間の中で書き出さなければならないという軽い緊張感を覚えるので、必然的に集中力が高まります。
頭の中のもやもやを書き出して見える化することで、なんとなく感じていたことがはっきりします。
とてもスッキリします。
頭の中に漂っていたことは、浮かんでは消え、浮かんでは消えを繰り返しています。ある時点では気になっていたことが、しばらくするとすっかり忘れてしまう。
でもまた気になる。この気になることは実は以前も考えていたことだと気づかない。まるで初めて思いついたかのように悩んでしまう。
だからそれをゼロ秒思考で沈む前に捕まえて紙の上に吐き出す。これが大事ですね。
こうやって1回書き出してしまえば、自分の中で完結します。このテーマについては、こういうことを考えていたと気づきます。それをあらためて目で見て確認してみると、次はこう考えたらいい、行動したらいいと次のステップに進むことができます。
それだけで素晴らしいですね。
最近はパソコンやスマホで文章を書くことが多くなってきましたから手書きが減っています。だから考えたことになっていないのではないかと感じています。
やっぱり手書きって大事ですね。
ゼロ秒思考で思考のトレーニングをする
ゼロ秒思考をやってみて効果があるということは、普段いかに自分の考えを目に見える形にしていないかということです。
多くの場合、頭の中で考えを巡らせているだけで到底考えているというレベルではない。同じところをグルグル回っているだけ。
だから解決策が見つからず、次のアクションがとれない。悶々としてしまい、悩みを抱えたまま。
とても頭の回転が速く、ガンガン判断して、明確な解決策を見つけ出し、ドンドン行動に移せる人がいます。そういった人は本書の中で触れられている常に課題意識を持っている人なんですね。
優れた経営者、優れたリーダーはどうして即断即決できるのか。
普段からその問題について考え続けているからだ。必要な情報収集も怠らない。常に感度が高く、アンテナが強力に立っている。その分野の専門家とのネットワークも豊富に持つ。信頼できる相談相手が何人もいる。最善のシナリオ、最悪のシナリオも常に考えている。どこを押すとどうなるのか、競合の動きなども全部頭に入っている。そういう臨戦状態にいつもいるので、何が起きても驚かない。慎重でいなから正確、かつ電光石火ということが十分できる。(P.47)
文字どおり頭の中でゼロ秒思考をやっているわけです。
だから頭が悪いと感じているのであれば、超カンタンなトレーニングで自分の思考力を鍛えていけばいいわけです。
気づいたときに速攻で書き出す。
これは良い習慣になりそうです。