さすがにしびれた!『読みやすい文章を書くための技法』萩原涼介著 #RyoAnnaBlog

書く

ブログで文章を書いている以上、常に上手く書けないものかと思っています。

文章とは言葉の羅列に過ぎないはずなのに、その選択、読み合わせ、順序によって、同じことを書こうとしても、理解しやすいこともあれば、まったく意味不明なものになって伝わらないこともあります。

文章を書くことは技術ですから、書けば書くほど上手くなるものです。文章を書く習慣がなかったころに比べれば、ほんの少しだけマシになってきたのではないかとほくそ笑んでいます。

文章術なる本もことあるごとに読んでいて、そのたびに新しい発見があるものですが、とてもしびれる本を読みました。

読みやすい文章を書くための技法

冒頭の一段落が文章に対するすべてを物語っています。

読みやすい文章とは、流れるように読める文章だ。難しい言葉はいらない。気のきいた言葉もいらない。文頭から文末まで振り返ることなく読める文章が最も美しい。

つまずきながらじゃないと読めないのではなく、スラスラと流れように読める文章。それが読みやすい文章なのだと。

まさにとおりだと思いました。

本書は、「PREP法」「言葉を削ぐ」など、具体的な文章の書き方を例文を交えて紹介しています。とても分かりやすく実践的です。

PREP法

「プレップ法」とは、Point(結論)、Reason(理由)、Example(具体)、Point(結論)で展開する方法です。

先に主張を明確にすることで、読者は安心して読むことができます。特にブログなど、Web上で読む文章は読者に離脱されないために、最初に結論を書いてしまい、何について書いているかを明確にするのは有効ですね。

本書にならって、例文を作成してみようと思います。

「文章を書くのは難しいです。書きたいことがうまくまとまらないんですね。パソコンに向かって文字を打っては消し、打っては消しを繰り返してしまいます。文章を書くのは本当に悩みます。」

こんな感じですね。

言葉を削ぐ

推敲するときは、言葉を継ぎたすのではなく、削ぎ落とすことを意識すると、余計な言葉が削られてわかりやすくなります。

同様に例文を。

「今日広島に新しくオープンしたパン屋に行ってきました。そのパン屋で目玉商品として売られている塩バターパンを買いました。パンのやわらかい触感に、パンから漂うバターの匂い。パンの表面には塩のアクセントがあり、いままでにない味のパンでした。この新しくオープンしたパン屋に毎日通ってもいいくらいです。」

ちょっとくどいですね。これから余計な文字を削ぐと。

「広島に新しくオープンしたパン屋に行ってきました。目玉商品の塩パターパンを食べました。やわらかい触感に、バターの香り、塩のアクセントはいままでにないパンでした。毎日通ってもいいいくらいです。」

スッキリしたんではないでしょうか。

おわりに

こうやって文章の型を知って、そこに当てはめていくといのうは、文章の流れを知るためには重要です。文章にはある一定の流れ、リズムがあります。それがあると流れるように読めるのだと。

そのためには本書で紹介されいてる方法というのはとても参考になります。元はブログの記事を電子書籍化したものなので短いですが、中身が凝縮されていてとても濃いです。

そして本書の締めのひとことがこれ。

文章を書く力は生まれつきのものではない。努力する事により読みやすい文章を書けると信じたい。読み手を意識し推敲を重ねれば、おのずと綺麗な文章になるばずだ。
私は美しい文章を書けるわけではない。プライドを持って推敲を重ねているだけだ。

ここまで美しい文章でまとめられた文章術の本もなかなか無いです。無駄な言葉がなく、簡潔に言い切っているので読んでいてとても清々しい気持ちになれます。こんな文章を書いてみたいなと思わせてくれる。

常に手元に置いて読み返したいですね。推敲にプライドを持つこと。そして一文字に対して意識を上げていかなければならないと背筋を正してくれるような本でした。

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